・仕事の振り方が下手で困っている
・部下に対して仕事の任せ方がわからない
・仕事をお願いするときの言い方がわからない
このような悩みや不安を抱えていませんか?
こんにちは。転職を7回以上繰り返し、キャリアアップして成り上がってきた転職上級者です。今回は、仕事を振るのがうまい上司や先輩の特徴について解説していきますね。
仕事は出来るのに、なぜか後輩や部下の指導が上手ではない人、自分一人が過剰に仕事を抱え込んでしまう人がいます。
このような人はたいてい、仕事を振るのがうまいタイプではありません。
仕事の割り振りがうまい人は出世しやすいですし、また部下の信頼も厚くなっていきます。
この記事では、仕事を振るのがうまい人の特徴や、逆上手な仕事の割り振り方を紹介していきますので、仕事を振るのが苦手だという人は、できるところから見直していき、割り振り上手を目指しましょう。
仕事を振るのがうまい人と下手な人の違いは?
仕事の割り振りが下手な人の中には、そもそも人に割り振りたくないという人、人に割り振ると余計面倒だと思っている人がいます。
割り振る手間、成果物を確認する手間、手直しする手間などを考えると結局自分でやったほうが早いと考えるタイプですね。
そんな人は、例えば企画を作る場合、デザインすら人任せにすると自分の価値が下がるような思い込み、あるいは評価が分散されるという思い込みを抱いていることもあります。
全ての仕事に習熟することは出来ませんから、お互いに得意な仕事をするのは効率化には必須です。
管理職であれば、下をしっかり使えてこそ評価されるものです。
人に振れる仕事と自分でやるべき仕事の見極めが出来ないと、部下に経験を積ませることも出来ないので部下の育成も失敗しがちです。
仕事を振るのがうまい人は自然と部下が育ちます。
部下を上手に使い、上手に仕事を割り振ることは部下を育てられるという評価を高めるためだと考えてください。
気遣いが出来る人は仕事の割り振りが上手
では、割り振りが上手な人はどんな特徴があるのでしょう。
わかりやすく言うと、割り振りがうまい人は頼んだ相手が気持ちよく仕事が出来るよう気遣える人です。
命令系の言葉で仕事を割り振られたら面白くない人は多いでしょうし、相手の期待以上の成果を出そうと張り切る人はそう多くはありません。
稀に見返してやろうと張り切る人もいるでしょうが、嫌な相手のために努力しようと考える人は少ないです。
ましてや、失敗した時には大声で怒鳴るような相手であれば、部下はついてはきません。
また、気遣いが出来ない人は、自分がやりたくない仕事、理解出来ていない仕事、細かく指示を出すのが面倒なものですから、非常に雑な仕事の割り振りをすることがあります。
そして気遣いが出来ないタイプはパワハラ傾向があり、周りの大勢が不満を感じていることも少なくありません。
仕事ですから大人を甘やかす必要はありません。
ですが気遣いができない人に、人はついてはこないのです。
部下に信頼されやすい人は割り振り上手
上司の中には仕事の能力は残念なのに、なぜが部下からフォローしてもらえる人もいます。
仕事の割り振りがうまい人は、たいてい部下に信頼されていて、困っていたら助けてもらえる人が多いです。
部下に信頼される人は不満を抱かないよう、人をうまくコントロール出来る人。
例えば褒め上手で、相手のモチベーションを引き出すのがうまい人などです。
あなただからこの仕事を頼みたいと言われて嫌な気がする人はまずいません。
人の心を掴める人、相手の自尊心を満たせる人は自然と仕事の割り振りもうまい人が多いです。
部下に信頼されない上司としてわかりやすいのはパワハラを行う人。
パワハラ傾向はある人は、失敗は部下のせい、手柄は自分のものと考える傾向があり、無責任です。
しっかり仕事の内容や納期を説明もせず叱りつけることで、部下のモチベーションを際限なく失速させます。
どんな人であれ、前向きに取り組める仕事のほうが面白いと感じますし、結果も出しやすくはずです。
上手な仕事の任せ方のポイントは?
不公平感を与えないことが基本です。
子供のお手伝いを例にすれば、「女の子だから家事を手伝うのは当然」といいながら、男の子には一切頼まないというような家庭がありますよね。
男の子にはさせないのに、女の子が食器洗いを嫌がれば、「女の子なんだから当然でしょ」と怒られればおもしろいはずがありません。
無理に家事をさせられていると感じた人は、かなりの確率で家事嫌いになります。
部下なら仕事が嫌になってしまいます。
えこひいきをしていると疑われば、それだけで部下からの信頼を失います。
自分はきちんと割り振る仕事を選んでいるつもりでも、そこに能力以上に好き嫌いが関係していないかどうかを見直してみましょう。
出世意欲がある人に雑用ばかり頼んだり、お気に入りの部下に評価しやすい仕事を回したりはしていないでしょうか。
人間ですから好き嫌いが出てしまうのは当たり前なのですが、上司や先輩がそんな態度であれば、信用してもらうことは難しいでしょう。
できるだけ得意な人、嫌がらない人に仕事を任せる
誰にでも得意・不得意な仕事があります。
割り振りがうまい人は、効率的に仕事をしてほしい時は当然出来る人に頼みます。
例えば会議資料の印刷をコピー機の使い方を詳しく知らない人に頼めば、ソーター機能を使わず一枚ずつ並べ直してホチキスで閉じる人がいるかもしれません。
その反面、複合機にステープル機能を使って設定と確認だけで数分もかからない人もいるでしょう。
もちろんこの場合頼む相手は、後者にすべきというのは、すぐわかりますよね。
できるだけ嫌がらない人に頼むことも考えましょう。
例えばお客様へのお茶出しですが、かなり極端に嫌がる人と仕事だと受け止めてくれる人がいます。
お茶くみなんて雑用は自分の仕事ではないと考える人、大事なお客様を気持ちよく迎えるために必要なことだと捉える人では、後者のほうがよい仕事ができます。
部下や後輩が求めている仕事、嫌がっている仕事を見極めるにはそれぞれがどんな人かを知っていく必要があるのです。
無理をさせるときはしっかりフォローする
得意な人に得意なことを、という基準だと、仕事の出来る人に無理をさせてしまうことがあります。
頼んでも出来ない人がいる以上、仕事の量に偏りが出てしまうのは仕方がありません。
ですが、どうしても仕事が出来る人に仕事が偏ってしまうならしっかりフォローを行いましょう。
声をかけてねぎらったり、雑用に煩わされないように気を配ったり、評価を上げて金銭的に報いるなどです。
また一人が必死で仕事をしている際、のんきに周りでおしゃべりしていたり、必死に残業している時に、周りにのんびり生活残業している人がいれば腹が立ってしまうでしょう。
私語を注意したり、必要のない残業をしている人を帰らせたりすることなども、フォローに入るでしょう。
無理をさせるなら、できるだけ気持ちよく仕事をしてもらう配慮、損をしていると感じさせない配慮が必要です。
ちゃんと自分のことを考えてくれていると感じとれば、もうちょっと頑張ってみようと思えます。
仕事を任せるときの注意点は?
指示は明確に、目的もしっかり告げることが大切です。
目的がわからないとどんな仕事でもやりにくいですし、割り振られる側としてもっとも困ってしまうのは、具体的にどうすればよいのかわからない時です。
指示が明確になっていなければ、何をすればよいのかわからず途方にくれてしまうのは当然ですし、詳しい説明もなく丸投げされていると感じてしまえば、上司に細かく内容を聞くのも嫌になってしまいます。
そしてわからないことがあった時や、途中でつまずいた時に自分で考えろ、そんなこともわからないのかと叱るような人に相談するのは誰でも嫌ですよね。
そうして部下が自己判断で仕事を行えば、求める結果とはまったく異なるものが出来てしまうかもしれませんし、頑張りましたが結局出来ませんでしたという結果になることもあります。
部下が割り振った仕事をきちんとこなせないのは、上司の責任。
部下の実力不足を嘆く前に、自分の割り振り方に問題がないか振り返ってみてください。
誰にでもわかりやすく明確な指示を出す
自分ではしっかり指示しているつもりでも、部下が異なる解釈をすればうまくいきません。
例えば、内部監査でマニュアルチェックがあるので、マニュアルを分かりやすく、選びやすく整理したいとします。
そこでただ急いでその棚を整理してとだけ頼んでしまったら、棚の中を空にすればいいと判断する人がいるかもしれませんし、きれいに並んでさえいればいいのかと考える人もいるかもしれません。
目的がわかれば細かく指示しなくてもすぐにマニュアルを選べるように整理することが正解だと理解出来ます。
曖昧な指示は誤解されて当然だと考えましょう。
指示が曖昧なら、丁寧にじっくりやろうとする人、なるべく早く終わらせようとする人、後回しにしようとする人など様々な人が現れます。
そうならないように、指示出しは明確に行いましょう。
期限についても同じですし、仕事の優先順位も頼む側が付けるべきです。
今やっている仕事を中断してすぐに始めたほうが良いのかはっきりさせてください。
命令口調ではなく柔らかい口調でお願いする
仕事を振るのがうまい人は頼み方が上手な人でもあります。
子供にお手伝いをさせるシーンを想像してみてください。「散らかさないで!」キレ気味に言われるよりは、忙しいから手伝ってもらえないかなとお願いしたほうが子供だって気持ちいいはずです。
頼み方が下手な人は、気持ちよく仕事を任せられない人でもあります。
当然だと思っていると、なかなかありがとうやお疲れ様といった、当たり前の言葉を忘れがちです。
仕事を振るのがうまい人は命令ではなく、頼むことが出来る人であり、感謝やねぎらいを言葉に出来る人です。
また言葉が柔らかくなれば、部下は相談もしやすくなる点がメリットです。
相談しにくい雰囲気があると、気の弱い人は自分一人でなんとかしようと思いつめてしまうかもしれませんよね。
相談しやすい雰囲気作りは重要です。
相手を待つのではなく、時々声をかけてどこまで進んだか確認すると良いでしょう。
またこの時間帯なら相談に乗りやすいと予め伝えておくのもいい方法です。
上司や先輩に恵まれない場合は転職を考えよう
上司や先輩が入れ替わったり、会社を辞める可能性が低そうなら、このまま状況が変わることはありません。
そのような場合は、すぐに転職をして仕事量が適切な職場で働いた方が幸せになれます。
上司や先輩が会社を辞めたり部署移動をする確率は低く、あなたが転職した方が解決が速いのです。
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まとめ
子どものように面倒を見る必要はありません。
ただし、相手を見極めて出来る人に仕事を回し、いつでもフォロー出来る体制を作りましょう。
仕事を任せるということは、部下を成長させることですし、あなたがより高いレベルの仕事をする時間を確保することでもあります。
あなたが仕事を振るのがうまい人になれば、職場全体がレベルアップ、スキルアップ出来る可能性がありますし、あなた自身の可能性をもっと広げることに繋がります。