やす先輩40代半ば、転職10回の管理職。上場もベンチャーもブラックも経験してきました。失敗も学びも交えながら、キャリアや働き方に悩むあなたへ“現実的な解決策”を届けます。
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「退職のこと、ギリギリまで言わない方がいいのかな…」
そんな迷いを抱えている人は少なくありません。
退職を決めたあと、「退職 周りに言うな」「退職 誰にも言わない方がいい」「同僚には言わないでほしい」と言われたり、逆に言うタイミングを完全に失ってしまったりすることもあります。
実際、退職を早く話しすぎて職場の空気が悪くなった人もいれば、退職 当日まで言わない選択をして後悔した人もいます。
「退職 ギリギリまで言わない」は正解にも失敗にもなり得る、かなり繊細な判断です。
この記事では、
・なぜ退職をギリギリまで言わない人が増えているのか
・誰にも言わない方がいいケース/言った方がいいケース
・同僚に伝える最適なタイミングと社内公表の考え方
を整理しながら、後悔しない判断軸を具体的に解説します。
「言わない=逃げ」ではありません。
大切なのは、自分を守る選択かどうかです。
「退職をギリギリまで言わない方がいいのか…」と迷っている時ほど、
“今の会社を辞めたら自分はどう評価されるのか”を客観的に知っておくことが大切です。
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退職をギリギリまで言わない人が増えている理由
最近、「退職をギリギリまで言わない」「退職 周りに言わない」という選択をする人が、明らかに増えています。
それは冷たいからでも、非常識だからでもありません。職場の空気や人間関係の“現実”を踏まえた、防衛的な判断になってきているからです。
退職の話題は、一度口に出した瞬間から“噂・憶測・感情”を連れて歩きます。
だからこそ、「言わない方が安全」「誰にも言わない方が楽」と感じる人が増えているのです。
なぜ「退職を周りに言うな」「誰にも言わない」が正解に見えるのか
退職を考え始めたとき、多くの人が一度はこう言われます。
「まだ周りに言うな」「退職は誰にも言わない方がいいよ」。
この言葉が“正解”に見える理由は、とても現実的です。
まず、退職を口にした瞬間から職場の扱いが変わるケースが少なくありません。
急に仕事を振られなくなったり、逆に雑務だけを押し付けられたり、評価や会話の温度が下がることもあります。
また、同僚に話したつもりが、いつの間にか上司や別部署に伝わっていることも珍しくありません。
「まだ正式じゃないのに噂だけが先に広まる」これが一番のストレスになります。
さらに厄介なのが、善意を装った引き止めや詮索です。
「なんで辞めるの?」「うちに不満あるの?」
こうした質問は、あなたの心をすり減らすだけで、状況を良くすることはほとんどありません。
だからこそ、
・退職 誰にも言わない
・退職 周りに言うなと最初から決めておく
という選択が、「一番波風が立たない」「自分を守れる」と感じられるのです。



僕も“周りに言うな”と忠告されました。実際、早く話して得したことは一度もなかったですね。


退職を自分から言わないことで起きるメリット・デメリット
「退職を自分から言わない」という選択には、はっきりしたメリットとデメリットがあります。
どちらも理解した上で選ばないと、あとで後悔します。
メリット
まず一番大きいのは、余計なストレスを避けられることです。
・噂話や詮索に振り回されない
・引き止めや感情論に巻き込まれにくい
・退職 本当の理由 言わないことで、自分のペースを保てる
特に、職場の人間関係がギスギスしている場合や、引き止めが強そうな環境では、「言わない」という選択は有効な防御になります。
デメリット
一方で、デメリットも確実に存在します。
・同僚から「急すぎる」「冷たい」と思われる可能性
・引き継ぎや調整がタイトになりやすい
・「なぜ言ってくれなかったのか」と感情的な反発を受けることもある
特に、長く一緒に働いた同僚や、信頼関係があった人ほど、“裏切られた感情”を抱くケースがあります。
つまり、「退職 自分から言わない」は、
自分を守る選択である一方、人間関係を切り分ける選択でもある、ということです。
大切なのは、「良い・悪い」ではなく、
今の職場で“どちらのリスクが大きいか”を冷静に比べること。
・早く言って消耗しそうか
・遅く言って多少の誤解を受けるか
この天秤で考えると、自分に合った判断が見えてきます。



僕は“言わない”を選んだことで、最後まで自分の心を守れました。全員に好かれる退職なんて、そもそも無理なんですよね。
退職を同僚に言わない選択はアリ?
退職を決めたあと、多くの人が一番悩むのが
「同僚には言うべきか、言わないべきか」という問題です。
上司への報告とは違い、同僚への共有は“義務”ではありません。
それでも、「言わないのは冷たい?」「後で揉めない?」と不安になりますよね。
結論から言うと、退職を同僚に言わない選択はアリです。
ただし、やり方を間違えるとトラブルに発展しやすいのも事実。
ここでは、よくある失敗例と、判断の分かれ目を整理します。


退職をギリギリまで言わないことによる同僚トラブルの典型例
「辞めないと思ってた人が、ある日いきなり辞める」
これは、退職をギリギリまで言わないケースで起きやすい典型例です。
同僚側からすると、
・何も聞いていなかった
・普通に仕事を振っていた
・急に引き継ぎを頼まれた
という状態になるため、驚きと戸惑いが一気に噴き出します。
そこに余裕のない職場だと、「裏切られた」「一言ほしかった」という感情に変わりやすい。
逆にトラブルになるパターンとして多いのが、
「一部の同僚にだけ話してしまった」ケースです。
・信頼している人にだけ話した
・相談のつもりで軽く漏らした
・「内緒で」と言ったのに広まった
結果、
「なんであの人には言って、私は知らなかったの?」
という不満が生まれ、人間関係が一気にこじれます。
つまり、同僚対応で一番危険なのは
“中途半端に言うこと”です。
言わないなら徹底的に言わない。
言うなら、タイミングと範囲を揃える。
この線引きができていないと、同僚トラブルに発展しやすくなります。



僕も一度、“一人だけに言ったつもり”が全体に広まったことがあります。あれ以来、退職は話すなら一斉、話さないなら完全に黙ると決めました。


同僚に言わない方がいいケース・言った方がいいケース
退職を同僚に言わないか、伝えるかは、
人間関係の良し悪しではなく「環境」と「目的」で決めるのが正解です。
同僚に言わない方がいいケース
次の条件に当てはまるなら、無理に言わない方が安全です。
・噂話が広まりやすい職場
・引き止めや詮索が起きやすい
・人手不足で感情的になりやすい
・上司から「まだ言わないでほしい」と言われている
・退職理由を本当は誰にも言いたくない
この場合、同僚に話すことで得られるメリットより、
消耗するリスクの方が圧倒的に大きいです。
同僚に言った方がいいケース
一方で、次のような環境なら、伝える選択もアリです。
・長年一緒に働いてきた信頼関係がある
・業務の引き継ぎに協力が必要
・職場の空気が比較的落ち着いている
・感情的な反応が起きにくい
この場合は、
「◯月で退職することになりました。
詳しい理由は話せないけど、感謝しています」
と、理由を深掘りさせない形で伝えるのがコツです。
大切なのは、
「言う・言わない」よりも
自分がこれ以上すり減らない選択かどうか。
退職は“人間関係を整理するイベント”でもあります。
全員に理解される退職は存在しません。
だからこそ、自分を守る基準で選んでいいのです。



僕は“いい人のまま辞めたい”と思いすぎて失敗しました。今なら言えます。退職は、全員に好かれなくていいんです。
退職を周りに言うタイミングの考え方
退職で一番しんどいのは、「辞める」と決めた後の“周り対応”です。
退職 周りに言うタイミングを間違えると、職場の空気が悪くなったり、変な噂が広がったり、引き継ぎがこじれたりします。
ここで押さえておきたい前提は一つ。
退職を周りに言うタイミングは「優しさ」ではなく「リスク管理」で決める、ということです。
早く言うほど誠実に見える一方で、余計な摩擦も増えます。
遅く言うほど自分は守れますが、誤解や反発を招くこともある。
つまり、あなたに必要なのは“ちょうどいい線引き”です。



退職の周り対応は、いい人でいようとすると詰みます。自分を守るための“段取り”だと思った方がうまくいきます。


退職の社内公表はいつが適切?朝礼・全体共有の注意点
「退職 社内公表 いつが適切?」という悩みは、かなり多いです。
結論から言うと、社内公表は “上司と退職日が確定し、引き継ぎの見通しが立った後”が基本です。
理由はシンプルで、社内公表が早すぎると、こんな問題が起きやすいからです。
- 噂が独り歩きして「本当の理由」を勝手に作られる
- “辞める人扱い”が始まり、仕事の割り振りが崩れる
- 引き止めや詮索が増え、精神的に消耗する
- 最悪、上司がコントロールできない形で広まる
特に「退職 公表 朝礼」など、全体共有の場は要注意です。
朝礼は一見スッキリして見えますが、空気が一瞬で変わります。
表面上は「お疲れさまでした」と言われても、裏では「いつ辞めるの?」「どこ行くの?」と質問攻めになりやすい。
朝礼・全体共有で公表するなら、守るべきポイント
- 内容は短く:「◯月末で退職します。お世話になりました」程度
- 理由は深掘りさせない:「一身上の都合です」で十分
- 日程と引き継ぎ窓口だけ明確に:「引き継ぎは◯◯さん経由で」
- 場を“質疑応答タイム”にしない:聞かれても「個別で」で流す
社内公表は“誠実さの証明”ではなく、業務を混乱させないための手続きです。
あなたがすり減らない形でコントロールしていい。



僕は一度、朝礼で公表して地獄を見ました。『次どこ行くの?』『理由は?』が止まらなくて、仕事どころじゃなくなりました…。
退職日まで何も言わないのは問題?
「退職日 何も言わない」「退職 当日まで言わない」のは、結論として “絶対NGではない”です。
ただし、条件を間違えると一気に揉めます。
退職日まで何も言わない“メリット”
- 余計な詮索や噂から自分を守れる
- 引き止めが起きにくい
- 淡々と退職まで走り切れる
精神的に追い詰められている人ほど、「言わない方が安全」になることがあります。
一方で、リスク(問題になりやすい点)
- 引き継ぎが間に合わず、現場が混乱する
- 同僚から「急すぎる」と反発される
- 信頼関係があった人ほどショックを受ける
- “辞め方が雑な人”という印象が残る可能性がある
ここで大事なのは、
「退職当日まで言わない」かどうかではなく、最低限の実務が回る形になっているかです。
当日まで言わない場合でも、最低限これだけは守る
- 上司には期限内に正式に退職を伝えている
- 引き継ぎ資料(最低限の手順・連絡先・進行中案件)を残している
- 社内公表が必要なら、上司とタイミングを握っている
- 誰にも言わない代わりに“仕事で迷惑を増やさない工夫”をしている
つまり、「周りに言わない」は、無責任ではなく 設計の問題なんです。
あなたが自分を守るために“言わない”を選ぶなら、
同時に、迷惑を最小化する段取りだけ整えておけばいい。



僕は“言わない=悪”だと思っていたけど、現実は違いました。自分を守るために言わないのはアリ。ただし、仕事の出口だけは作っておく。これが正解でした。
退職をギリギリまで言わない時の“安全な立ち回り
退職を決めたあと、上司から
「まだ周りには言わないでほしい」
と言われることがあります。
この一言は、一見“配慮”に聞こえますが、実際は会社都合のリスク回避であることがほとんどです。
だからこそ、退職をギリギリまで言わないと決めたなら、感情ではなく安全に抜け切るための立ち回りが必要になります。
ここでは、「言わない」を選んだときに、あなたが消耗せず・揉めずに進むための考え方を整理します。



“言わないでほしい”と言われた瞬間、主導権を渡すかどうかの分かれ道に立たされます。
上司から「退職を言わないでほしい」と言われた時の対処
上司から「退職を言わないでほしい」と言われた場合、まず冷静に確認すべきことがあります。
それは、その言葉が あなたを守るためか、会社を守るためか です。
多くの場合、理由は以下のどれかです。
・人手不足で混乱を避けたい
・引き止めや説得の時間を稼ぎたい
・上層部への報告前に“落ち着かせたい”
・退職が連鎖するのを恐れている
ここで重要なのは、あなたには「周りに言わない義務はない」という事実です。
退職を周りに言うかどうかは、あくまであなたの選択。
上司のお願いに従うかどうかは、メリットとリスクで判断していい。
安全な対処の基本スタンス
- 「分かりました。業務に支障が出ない形で対応します」と一度受け止める
- ただし、退職日と引き継ぎ計画は必ず握っておく
- 「いつまで言わないのか」という期限を曖昧にしない
- 周りに言わない代わりに、仕事の整理・引き継ぎ準備を進める
特に注意したいのは、
「今は言わないでほしい」→「もう少し待って」→「まだタイミングじゃない」
と、無期限に引き延ばされるケースです。
この場合は、こう線引きしましょう。
「◯日までは周りに言いませんが、それ以降は共有します」
と期限付きで合意を取ること。
あなたが“黙る代わりに、何を守るか”をはっきりさせることが、安全な立ち回りです。



僕は一度“まだ言うな”を鵜呑みにして、引き延ばされました。期限を切らない沈黙は、相手の都合に使われます。


部下や同僚に退職相談なしでも問題ない?
「部下に退職相談なしで辞めるのは無責任?」
「同僚に理由を言わないのは失礼?」
この問いに対する答えは、原則として“問題ない”です。
退職は、相談ではなく個人の意思決定。
特に以下に当てはまる場合、無理に相談する必要はありません。
・退職理由 言いたくない 同僚がいる
・相談したら止められる、噂になる可能性が高い
・感情的な反応をされそう
・自分の決断が揺らぎそう
相談という形を取ると、相手は無意識に「意見を言う権利がある」と感じます。
その結果、「もう少し頑張れ」「今じゃなくてもいいだろ」と、あなたの決断に土足で踏み込まれることになります。
部下・同僚への“安全な伝え方”の考え方
- 相談はしない。報告に徹する
- 理由は「一身上の都合」で十分
- 感謝と引き継ぎへの協力姿勢だけを伝える
- 説明責任を背負いすぎない
特に部下がいる場合、
「相談なしで辞めるのは悪い上司だ」と自分を責めがちですが、
あなたが壊れるまで残ることの方が、よほど悪影響です。
部下はあなたの人生の責任者ではありません。
同僚も、あなたの限界を背負ってくれる存在ではない。
退職理由を言わないことは、逃げではなく境界線を引く行為です。



僕は“ちゃんと説明しなきゃ”と思いすぎて苦しみました。でも説明しない自由も、ちゃんとあるんですよね。
最終出社日・退職当日の振る舞い方
退職をギリギリまで言わない選択をした人ほど、最後に悩むのが
「退職 最終日はどう振る舞うのが正解なのか?」という点です。
挨拶は必要?
お菓子は配るべき?
やることがなくなった時間、どう過ごせばいい?
ここで間違えやすいのは、“良い人で終わろう”と無理をしてしまうこと。
最終日は評価を取りにいく日ではなく、きれいに出口を通る日です。
必要以上に背負わず、淡々と終わらせる視点を持ちましょう。



最終日は“感謝を演出する日”じゃなく、“自分を消耗させずに終える日”。この切り替えが大事でした。
退職最終日に挨拶しない・お菓子を配らないのは非常識?
結論から言うと、
退職最終日に挨拶しない・お菓子を配らない=非常識ではありません。
SNSやネットでは
「最終日は菓子折り必須」
「挨拶回りしないと印象が悪い」
といった声もありますが、これは“余裕がある職場・円満退職前提”の話です。
現実には、次のような事情を抱えている人も多いはずです。
・退職をギリギリまで言わなかった
・引き止めや空気の悪化があった
・人手不足で感情的な摩擦が残っている
・静かに去りたい気持ちが強い
こうした状況で、無理に挨拶回りやお菓子配りをすると、
かえって気まずくなったり、余計な会話を生んだりします。
挨拶・お菓子は「義務」ではない
- 法律上の義務は一切ない
- やらなかったことで評価が下がることはほぼない
- 転職先に影響することもない
もし挨拶をするなら、範囲を最小限にするのがコツです。
・直属の上司に一言
・席が近い人に軽く
・チャットやメールで簡潔に
お菓子も同様で、
「配りたい人だけ配る」「配らなくても問題ない」
これで十分です。
“全員に好かれて辞める”は幻想です。
最後まで自分をすり減らさない選択をしていい。



僕はお菓子を配りませんでした。でも数年後、誰もそのことを覚えていません。覚えているのは、僕が消耗せずに辞められたことだけです。
最終出社日 やることない時の正しい過ごし方
最終出社日になると、
「もう引き継ぎも終わった」
「やることない時間が長い」
という状態になりがちです。
この“空白時間”に、妙な罪悪感を覚える人も多いですが、
何もしない=悪ではありません。
ただし、ぼーっと時間を潰すより、
“きれいに終わるための行動”に使うと後悔が残りません。
やることない時にやっておくと良いこと
- 引き継ぎ資料の最終チェック
- 個人データ・私物の完全整理
- 社内アカウント・権限の確認
- PC・デスク周りの簡単な清掃
- お世話になった人への簡潔なお礼メッセージ
逆に、やらなくていいこともあります。
- 無理に雑談を盛り上げる
- 辞める理由を聞かれて説明し続ける
- 「まだ手伝いますよ」と仕事を増やす
- 申し訳なさを演出する
最終出社日は、
「もう自分はこの組織の外に出る人間なんだ」
と、静かに切り替える時間でもあります。
淡々と、誠実に、でも深入りしない。
それが一番トラブルが少なく、後味も悪くなりません。



最終日は暇でした。でもその時間で頭の整理ができた。『ここで終わったんだな』と区切りをつける、大事な時間でした。
やす先輩の体験談:退職をギリギリまで言わなかった結果どうなったか
ここからは、僕自身の体験談です。
「退職 ギリギリまで言わない」という選択が、実際にどういう結果をもたらしたのか。
良かった点も、正直に言えば後悔した点も、包み隠さず書きます。
当時の状況:退職を誰にも言えず、タイミングを失った話
当時の僕は、退職を決めていながら、誰にも言えない状態に陥っていました。
上司にはまだ伝えておらず、同僚には当然言えない。
「今は忙しいから」「もう少し落ち着いたら」と先延ばしを繰り返し、
気づけば“言うタイミングそのもの”を失っていたんです。
職場は慢性的に忙しく、人手不足。
「この状況で辞めると言ったら、どう思われるだろう」
「今言ったら、場の空気を壊すだけじゃないか」
そんな考えが頭を占めていました。
結果として、僕は退職を誰にも言わないまま、淡々と働き続ける人になっていました。



今振り返ると、“言えなかった”というより、“言わないことで自分を守っていた”んだと思います。
感じたこと:言わない安心感と言った後の空気
退職をギリギリまで言わなかった期間、正直に言えば心は少し楽でした。
噂も立たない。
引き止めもない。
余計な詮索もされない。
「今日も何も言わずに済んだ」
それだけでホッとしていた自分がいました。
でも、上司に退職を伝え、社内公表が決まった瞬間、空気は一変します。
それまで普通だった会話が減り、
視線が変わり、
「辞める人」として扱われる感覚が一気に押し寄せました。
安心感と引き換えに、
“最後に向き合う空気”からは逃れられなかった。
これが、正直な感覚です。



言わない間は平穏。でも言った瞬間に現実は来る。これは、どんな退職でも避けられないですね。
行動:社内公表と同僚対応のリアル
上司と話し合い、退職日が確定したあと、
社内公表は“最低限・一斉”で行うことにしました。
朝礼や大げさな場ではなく、
「◯月末で退職します。お世話になりました」
それだけ。
同僚対応も、基本は同じスタンスです。
・理由は聞かれても深く話さない
・感謝は伝えるが、相談はしない
・引き継ぎは淡々と進める
中には、
「もっと早く言ってくれればよかったのに」
と言う人もいました。
でも、そこで言い訳をすることはありませんでした。
なぜなら、早く言っていたら、自分が消耗していたのは確実だったからです。



全員に納得してもらうのは無理。だから“一貫した態度”だけは崩さないようにしました。
結果:後悔した点・助かった点
正直に言うと、後悔がゼロだったわけではありません。
後悔した点
・一部の同僚には、急に感じさせてしまった
・「もっと早く言えたかも」と考えた夜もあった
でも、それ以上に助かった点がはっきりしています。
助かった点
・引き止めや詮索で心を削られなかった
・退職日まで、仕事に集中できた
・自分の決断を揺らがせずに済んだ
もしあの時、早く周りに言っていたら、
僕は途中で折れていたか、もっと疲弊していたと思います。



後悔は“人間関係の一部”だけ。助かったのは“自分の心と体”。天秤にかけたら、答えは明確でした。
学び:退職 ギリギリまで言わないは“戦略”である
この経験を通して、僕が一番強く思ったのはこれです。
退職をギリギリまで言わないのは、逃げでも不誠実でもない。
自分を守るための“戦略”である。
誰に、いつ、どこまで話すか。
それを自分で決めることは、悪いことではありません。
・職場の空気
・人間関係
・自分のメンタル状態
これらを踏まえた上で「言わない」を選ぶのは、
立派な判断力です。
退職で一番後悔が残るのは、
「周りにどう思われたか」ではなく、
「自分を犠牲にし続けた時間」でした。
だから僕は、こう伝えたいです。
退職 ギリギリまで言わないのは、戦略としてアリ。
大事なのは、無自覚に我慢し続けることではなく、
“自分を守る選択を、自分で選ぶこと”です。



今なら断言できます。退職は正解・不正解じゃない。“自分を守れたかどうか”がすべてです。
あなたは“言わない方がいい側”か?“伝えるべき側”か?
ここまで読んで、「自分は結局どっちなんだろう」と迷っている人も多いはずです。
退職をギリギリまで言わないのが正解な人もいれば、今だからこそ伝えた方がいい人もいます。
違いは性格ではなく、置かれている環境と今の心身の状態です。
以下のチェックリストで、今のあなたに近い方を確認してみてください。
チェック①:今の職場で“退職 言うタイミングがない”と感じている
- 忙しすぎて、落ち着いて話せる時間がまったくない
- 退職の話を切り出すと、場の空気が一気に悪くなりそう
- 「今じゃない」と思い続けて、ズルズル先延ばしになっている
→ YESが多い人は「言わない方がいい側」寄り
無理に切り出すほど、精神的な消耗が増えやすい状況です。



“タイミングがない”と感じる職場は、そもそも退職の話を受け止める余裕がないことが多いです。
チェック②:退職を周りに言わないことで、自分の心が守られている
- まだ誰にも言っていない今の方が、気持ちは安定している
- 退職を口にした後の空気を想像すると、強い不安が出る
- 引き止めや詮索を受ける未来がはっきり見える
→ YESが多い人は「退職 周りに言わない」選択が合理的
今は“言わないこと”自体が、あなたの防御になっています。



言わないことで保てる平穏があるなら、それは弱さじゃなく戦略です。
チェック③:同僚との関係性は“深い信頼”より“業務中心”
- プライベートまで話す同僚はほとんどいない
- 退職理由を正直に話したい相手が思い浮かばない
- 噂や詮索が広がりやすい職場だと感じる
→ YESが多い人は、伝えない方がトラブルを避けやすい
無理に共有しても、得るものは少ない可能性が高いです。



“仲は悪くない”と“信頼して話せる”は別物。ここを混同すると後悔します。
チェック④:引き継ぎや業務整理は、すでに自分の中で描けている
- 最低限の引き継ぎは、一人でも進められそう
- 周りに言わなくても、仕事は回る形を作れそう
- 退職日までの動きが、ある程度イメージできている
→ YESが多い人は「言わない」選択でも問題が起きにくい
周りに言うかどうかより、“出口設計”ができているかが重要です。



言わない退職で一番大事なのは、感情より“段取り”です。
チェック⑤:逆に、伝えた方が自分が楽になりそう
- 信頼できる同僚や上司が明確にいる
- 早めに共有した方が、引き継ぎがスムーズに進みそう
- 一人で抱え込むより、話した方が気持ちが軽くなりそう
→ YESが多い人は「伝えるべき側」
このタイプは、ギリギリまで黙るより、タイミングを選んで伝えた方が後悔が少ないです。



言った方が楽になる人もいます。大事なのは“周りのため”じゃなく“自分の回復”です。
最後に、ひとつだけ自分に問いかけてみてください。
「今、退職を周りに言うことで、私は“軽くなる”か、“もっと重くなる”か?」
- 重くなる → 言わない方がいい側
- 軽くなる → 伝えるべき側
退職の伝え方に正解はありません。
あるのは、今のあなたにとって消耗が少ない選択だけです。



退職で一番の失敗は、“周りに合わせて自分をすり減らすこと”。基準は、いつも自分でいいんです。
まとめ
退職をギリギリまで言わないのは、逃げでも非常識でもありません。
自分の心と立場を守るための、立派な戦略です。
周りに言うかどうかは“誠実さ”ではなく、“消耗の少なさ”で決めていい。
あなたが一番穏やかに次へ進める選択を、あなた自身が選んでください。
よくある質問
- 退職は誰にも言わない方がいい?
-
必ずしも「誰にも言わない」が正解ではありません。噂が広がりやすい、引き止めや詮索が強い職場では、周りに言わない方が消耗を避けられる場合があります。一方、信頼関係があり引き継ぎに協力が必要なら、最小限で伝える方が楽なことも。基準は誠実さより「自分の心身が守られるか」です。
- 退職を同僚に言わないのは失礼?
-
失礼ではありません。同僚への共有は義務ではなく選択です。中途半端に一部だけに伝えるとトラブルになりやすいので、言わないなら徹底、言うなら一斉が安全。理由は「一身上の都合」で十分で、説明責任を背負いすぎないことが後悔を減らします。
- 退職を当日まで言わないのはアリ?
-
アリですが条件付きです。上司へは期限内に正式通知し、最低限の引き継ぎ資料を用意していることが前提。周りに言わない代わりに業務の出口設計を整えていれば、問題は最小化できます。感情論より段取りを優先しましょう。
- 社内公表はいつがベスト?
-
原則は、退職日が確定し引き継ぎの見通しが立った後。早すぎる公表は噂や詮索を招きやすいです。朝礼など全体共有では内容を短く、理由は深掘りさせないのがコツ。業務混乱を防ぐための手続きと割り切ってください。
- 後悔しない退職の伝え方は?
-
相談ではなく通知として、退職日を明確に伝えること。理由は簡潔にし、感謝と引き継ぎ姿勢を示す。周りに言う・言わないは消耗の少なさで判断し、期限と範囲を決めて一貫した態度を保てば後悔は減ります。
