・扱いにくい優秀な部下の扱いに困っている
・なぜ扱いにくい部下が仕事ができるのかわからない
・優秀な部下を退職させない方法がわからない
このような悩みや不安を抱えていませんか?
こんにちは。転職を7回以上繰り返し、キャリアアップして成り上がってきた転職上級者です。今回は、扱いにくい部下が優秀だと言われる理由について解説していきますね。
上司にとっては胃の痛い存在になりがちな扱いにくい部下は、優秀であることも少なくありませんよね。
なぜ優秀な人は扱いにくいことが多いのでしょうか。
扱いにくい部下は優秀だと言われるのはそれなりの理由がありますから、まずは扱いにくくなってしまう理由を知ることが大事です。
理由が分かれば、適切なコミュニケーションのとり方がわかりますからね。
この記事では、クセのある扱いにくい部下を扱うコツも紹介していきます。
扱いにくいというだけで敬遠せず、上手に優秀な部下を使いこなせる上司を目指しましょう。
扱いにくい部下は優秀だと言われる理由とは?
扱いにくいのは、自主性が身勝手だと判断されてしまうことが多いからでしょう。
優秀な人は、手取り足取り、事細かに指示しなくても自分の考えで動く自主性がある人です。
指示された以上の結果を出そうと創意工夫出来るやる気も抱いています。
そしてそんな人が扱いにくいと思われがちな理由は、上司の指示を守らない、報告しないなどといった評価につながるからです。
社員の自主性を重視しているといいながら、自主的に動こうとすれば評価が下がるような場所では、確実に優秀な人は扱いにくい人となってしまうでしょう。
そして優秀な人は、なぜ他の人が自分と同じことが出来ないのか理解出来ないことがあり、周囲への言葉がきつくなったり、自分だけが働いていると不満を感じてしまったりすることで、敵が生まれやすい素質を持っていることも少なくありません。
扱いにくい部下は優秀だと言われる理由は、優秀だからこそ周りと足並みを揃えることが苦手なためだと言えますね。
マニュアル以外の行動をとる
優秀な人は、時にマニュアルを無視しがちで、それが扱いにくいと言われる原因になることもあります。
日本はマニュアル主義な傾向があり、事細かに手順が決められている仕事というのは少なくありません。
そしてマニュアルは誰がやっても間違えないようにという目的で作られるため、実は無駄な工程があったり、一緒に行ってしまったほうが効率的な部分があったり、他の工程とダブっていたりすることがあります。
優秀な人は、自分がやりやすいように工夫するなどして改善してしまうので、決められた手順を守らず手抜きする部下、マニュアルを理解する能力がない部下だと判断されてしまうことがあるでしょう。
また無駄なことや、もっと効率的な方法に気付く力を持つ人は、周りが無駄なことをしていると周囲のやり方を否定しがちです。
否定された側はもちろん面白くありませんから、否定してきた相手を否定したがります。
そして中には、人間的に問題のある人だと判断してしまうこともあるでしょう。
扱う側の心の問題で優秀だけど扱いにくい存在になる
自分よりも有能な部下が入ってくると、頼もしい、嬉しいといった感情よりも先に嫉妬してしまうことがあります。
自分より優秀な部下に追い抜かれてしまうかもしれない、内心自分より仕事が出来ないとバカにされているかも知れないなど、優秀な人の存在を脅威だと感じてしまいます。
自分がコントロールしていたい気持ちが強くなり、それでいて凡庸な社員よりも扱いにくいものですから、なるべく評価したくないほうに気持ちが傾いてしまいます。
優秀だから扱いにくくなる傾向はありますが、嫉妬させるほど優秀になると「優秀だけど扱いにくいという欠点があるよね」と考えることで嫉妬する人は無意識に心の安定を図るのです。
嫉妬心が薄い人は同時に向上心に欠ける場合もあるので、嫉妬してしまうこと自体は仕方のないことですし、時には必要な感情です。
ですが優秀な人を上手に使えるようになれば自分の評価も上がりますから、冷静になって優秀な部下がいるメリットに目を向けましょう。
扱いにくい部下の扱い方はどうしたらよい?
扱いにくいけれど優秀な部下に対して、扱いやすい部下とは上司の指示をきちんと守って命じられたことをしっかりこなす人でしょう。
それに加えて余計なことをせず、人間関係にトラブルも起こさない標準的な社員です。
腹が立っても上司や同僚に噛み付くことはありませんし、基本的に上の立場にある人には素直ですから、どんな上司にとっても簡単に使うことが出来る使いやすさを持っています。
ただ、このような扱いやすさを持った人は、ぶら下がり社員であることが少なくありません。
ですから優秀な人の提案によって新しい仕事が生まれたり、今までとは異なる手順が発生したりすると、「余計な仕事を増やす厄介者」となります。
例え扱いにくいタイプでも、優秀であることが客観的にも理解出来るほど優れているなら、その優秀さは否定出来ません。
やっかみも混じって、ついコントロールしにくい点が大きくクローズアップされてしまいますですが、優秀な人を上手く使ってこそあなたの評価は高まります。
優秀で扱いにくい部下とは信頼関係を築いていこう!
まずは、信頼されることが大切です。
扱いにくい部下がさらに扱いにくくなってしまうのは、部下と上司の間に信頼関係が成立していないケースが多いです。
自分を認めない相手には誰でも反発したくなりますし、頑張ってもこの人は評価してくれないと考えれば自分を認めてくれる場所に行きたくもなりますよね。
優秀な人を手放さないためにも、しっかり信頼関係を作りましょう。
そして信頼関係を作るにはコミュニケーションをこまめにとって、褒めることが有効。
自分より出来ない人とばかり親しく話していたり、自分より仕事が出来ない人ばかりが褒められているとしたら面白いとは思いませんし、好き嫌いで評価する無能な上司だと思われてしまっても不思議ではありません。
実際優秀な人であれば、褒める点は多いはずです。
そして褒められれば、頑なになっていた扱いにくい部下は「この人はきちんと自分を見ていてくれる」と徐々に心を開いてくれるようになるでしょう。
優秀な人はどんどん活用しよう!
扱いにくくても、優秀な人にはどんどん活躍してもらいましょう。
そして与える仕事は、優秀な人にとってやりがいのある仕事がベスト。
周りと同じことをさせようと押さえつけるとまず上手く行きません。
むしろ優秀な人のやる気を奪います。
自分の力を試せる環境、存分に実力を発揮出来る環境は優秀な人にとって楽しい仕事なのです。
ただ、仕事が集中しすぎないように調整することも大切です。
少なくとも過重労働にならないよう調整する必要がありますし、自分だけが仕事を押し付けられていると感じないよう、メンタルケアとその労働に報いることも大切ですね。
褒めて、こまめにねぎらい、適正に人事評価を下しましょう。
そして積極的に挑戦し失敗した時は、叱るのではなく自分が責任を持ち、支えていく覚悟をしてください。
優秀な部下の信頼を勝ち取り、活躍出来るように整えれば、「扱いにくい」と感じていた優秀な部下は、頼れる部下として活躍してくれるはずです。
優秀な人材を流出させてはいけない
扱いにくく優秀な人は、上司からだけではなく同僚からも煙たがられる事がすくなくありません。
優秀というだけで同僚から反感をもたれやすい要素です。
野心を持っている人にとっては強力なライバルでしょうし、それに加えて、優秀な人は正論を述べがちですから、余計感情論に火を注ぎやすいタイプであることが多いでしょう。
扱いにくい部下は優秀だと頭ではわかっていても、周囲の人間からはじき出されてしまう人は上司にとって扱いにくい存在になってしまいます。
ですが、その優秀さを活かすには、上司のフォローが必要不可欠です。
優秀な人は敵を作りやすいので、しっかり上司が味方になってください。
これは贔屓をしろということではなく、メンタルケアや、働きに応じた見返りなどで会社が優秀な人才を大切にしていることを示してください。
優秀な人が働きにくい環境をそのままにしておくと、平凡な社員、ぶら下がり社員しかいついてくれない会社になってしまいます。
優秀な人が転職しない会社を目指す
扱いにくい部下は優秀だと言われているのは、退職してその人がいなくなってからあらためてその人の価値に気付かされることも多いからです。
では、優秀な人が「この会社ではやっていけない」と感じる場所は、どんな会社なのでしょうか。
1つ目は、優秀な人が適正に評価されない会社です。
例えば営業であれば営業成績の良し悪しよりも、レポート提出やこまめな報告、人柄などが大きく人事評価に影響する場合などです。
しっかり成績を出している優秀な人よりも、成績を出せない人が評価されやすい仕組みがあれば、もちろん優秀な人はやる気を失ってしまいます。
2つ目は、自分の意見や提案が受け入れられない環境です。
現状維持を求める職場は、新しい提案や大きな改善を恐れます。
みんな同じくらいに仕事が出来ればそれで良いという環境にもなりやすく、むしろ発言しようとする優秀な人を自己主張ばかりで文句や不満が多い困った人として扱ってしまう可能性もあるでしょう。
優秀な人が活躍出来る環境を整えよう
素直で言われたことはきちんと行い、こちらが働きかけなくても上司を尊重してくれる部下はかわいいものですよね。
ですがもともと優秀で人より仕事が出来るというだけで、かわいい部下たちから嫉妬されやすい存在となります。
そのため、足を引っ張られたり、批判されたりすることは少なくないでしょう。
出る杭は打たれるという言葉の通り、優秀さはどうしても目立ってしまうので周囲から潰されやすいのです。
優秀な人をきちんと評価出来る環境が整っていないと、優秀な人を逃してしまうリスクは高くなりますから、優秀な人が活躍出来る環境はとても大事です。
少なくとも上司が優秀な社員を扱いきれなければ、そんなに優秀な人でも活躍出来ませんし、徐々にやる気を失っていきます。
成長や出世のチャンスを与え、適正に評価する姿勢は崩さないでください。
今の時代、なんの改善も改革もなく同じ仕組みで続いていく仕事はほぼないと考えれば、優秀な人を会社に残すというのはとても大事なことだと理解出来るはずです。
扱いにくい部下に嫌気がさしたときは転職してもいい
これまで説明した通り、優秀な部下は扱い次第で何とかなる場合もあります。
しかし、性格的に相性が合わずマネジメントが苦痛な場合は、あなたがもっと成長できる関係を築ける部下のいる会社に転職をしてもいいのではないでしょうか。
特定の部下をかまっていても、あなたの仕事の成果にはつながらない可能性が高いです。
不満を持ち続けながら働いていても、あなたにメリットはありません。
まとめ
扱いにくい部下は優秀だと言われる理由は、自主性があり自分の考えで行動出来る人だからであるし、上司や同僚の嫉妬を受けやすく、周りのぶら下がり社員にとって目の上のたんこぶになりえる存在だからです。
ですが優秀な人は、会社を成長させる可能性を秘めた重要な人材です。
その可能性の芽を潰さないよう、きちんと活躍の場所、活躍に見合った評価を与えて支えてあげてください。