やす先輩40代半ば、転職10回の管理職。上場もベンチャーもブラックも経験してきました。失敗も学びも交えながら、キャリアや働き方に悩むあなたへ“現実的な解決策”を届けます。
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仕事量が不公平なのに、改善もされず、頼めば「みんな忙しい」と片づけられる。
それでも責任感が強い人ほど、「自分がやらなきゃ」と抱え込み、心も体も削れていきます。
しかし、本来“仕事の偏り”は個人の努力ではなく、組織のマネジメント不全。
そのまま放置すれば「業務過多」「パワハラ」「キャパオーバー退職」へとつながります。
この記事では、「自分だけ仕事量が多い」と感じたときに確認すべき不公平の実態、
そして限界を迎える前に取るべき具体策と、辞めるべきタイミングをリアルに解説します。
「このまま働き続けていいのか?」と感じたら、まず自分の市場価値を数字で知ることから始めましょう。
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仕事量が不公平になる職場の構造
「自分ばかり仕事が多い」と感じるとき、
それは単なる思い込みではなく、職場構造そのものの歪みが原因であることが多いです。
特に「できる人」「真面目な人」「断れない人」ほど、仕事量が偏りやすい環境ができあがります。
ここでは、なぜ仕事量が不公平になるのか、その構造的な仕組みと上司側の問題点を整理していきましょう。
「できる人ほど仕事が多い」構造的原因
「できる人に頼む方が早い」「失敗が少ない」。
こうした一見合理的な判断が、“仕事量の不公平”を固定化する最大の要因です。
本来、組織は能力や役割に応じて仕事を配分するべきですが、
現場では「この人なら何とかしてくれる」という依存構造が生まれやすい。
特に人手不足の部署では、
- 優秀な人ほど追加の業務を任される
- 能力が低い人ほど負担が軽くなる
という逆転現象が起きます。
その結果、優秀な人が疲弊し、やる気を失い、
「報われない努力」が慢性的なストレス源となっていくのです。



“頼まれる=評価されている”と錯覚していた時期がありました。
でもそれは、都合よく“便利に使われていただけ”だったと後で気づきました。


マネジメント不全が生む“仕事の偏り”
仕事量の不公平は、上司の采配次第で是正も悪化もします。
特に次のような職場では、“偏り”が常態化しやすい傾向があります。
- 業務量を定量的に把握していない
- 属人的な判断でタスクを振っている
- 忙しい人ほど評価されず、“できない人”を庇う文化がある
つまり、「仕事 割り振り おかしい」と感じる職場ほど、
上司がチーム全体のバランスを管理できていないのです。
このような環境では、
仕事を頼まれる側が“責任とストレス”を背負い込み、
「どうして私だけ?」という不満が積み重なっていきます。
さらに問題なのは、上層部が現場の実態を把握していないこと。
結果として、「努力しても報われない構造」が温存され、
離職・退職リスクの高い職場へと変わっていきます。
不公平な職場に共通する上司の特徴
不公平な職場には、例外なく“偏りを生む上司”が存在します。
その特徴は、次の3つに集約されます。
- 感情で仕事を振るタイプ
気に入った部下にばかり任せ、苦手な人を避ける。
「公平性」ではなく「感情的相性」で判断している。 - “能力のある人に任せる”を言い訳にするタイプ
業務配分を見直す努力をせず、「君が一番早いから」と丸投げ。
結果的に、同じ人に負担が集中する。 - 責任を取らないタイプ
タスクを押し付けるが、ミスが起きると部下の責任にする。
“仕事量の偏り”だけでなく、“心理的安全性”まで奪ってしまう。
こうした上司のもとでは、チーム内の信頼関係が崩れ、
「仕事 不公平 ストレス」が慢性化していきます。



本当に優れた上司は“均等に振る人”じゃない。
“偏りを気づいたら正す人”なんです。
仕事量の不公平は、性格の問題ではなく、構造の問題です。
“できる人”ほど損をするこの仕組みを見抜くことが、
自分を守り、キャリアを長く続けるための第一歩になります。


「自分だけ仕事量が多い」と感じた時の心理と落とし穴
「なぜ自分ばかり残業しているのか」「周りは余裕があるように見える」そう感じた瞬間、心は防衛モードに入ります。ここでは、そのとき起こりがちな思考のクセと、単なる「自分だけ仕事量が多い 勘違い」では片づけられない“構造的ストレス”の見抜き方、そして「仕事 不公平 イライラ」の正体を整理します。


「自分だけ忙しい」と感じる人の思考パターン
忙しさの主観は、次の3つのクセに左右されます。
- 可視化の罠:自分のタスクは細部まで見えているのに、他人の負荷は表面しか見えない。結果、「自分だけ忙しい」という体感が肥大化しやすい。
- 責任感バイアス:まじめな人ほど品質基準が高く、納期前倒し・確認多めで実工数が膨らむ。「自分基準」を周囲に投影し、相対的に自分が損しているように感じやすい。
- 比較の近視眼:一番暇そうに見える人と自分を比べる。“平均”ではなく“極端”を基準にイライラが増幅する。
対処の起点は、主観を事実に戻すことです。1日の作業を15分単位で記録し、実工数・手戻り・中断回数を見える化すると、感情より先に“どこで時間が漏れているか”が浮かび上がります。
勘違いではなく“構造的ストレス”の可能性
「自分だけ仕事量が多い 勘違い」と思い込んで我慢すると、改善機会を逃します。次のサインが揃うなら、個人ではなく構造の問題です。
- 追加タスクの割り振りが恒常的に同じ人へ来る(属人配分)。
- 役割と責任の線引きが曖昧で、境界業務が自動的にこちらへ落ちてくる。
- 調整・根回し・品質保証など“見えにくい仕事”の評価が仕組み上低い。
- 誰に頼むかが「速い人」「断らない人」で固定化され、分散議論が一度も行われていない。
構造的ストレスを見極めるには、個人の忙しさを「チームの負荷分布」に引き上げて検証します。担当業務の棚卸し、定例タスクとイレギュラーの比率、会議・調整時間の割合を一覧化し、同ポジションの仲間と目安値を比較。ここまで可視化できると、「仕事量が不公平」かどうかをデータで語れます。



僕も「自分が弱いから忙しい」と決めつけていました。可視化して初めて、「配分ルールがないから偏っていた」と分かったんです。
イライラの正体は「承認されない」こと
「仕事 不公平 イライラ」は、作業量そのものよりも“報われなさ”から生まれます。
- 可視化されない貢献:調整・引き取り・火消しといった“見えない価値”が評価項目に載っていない。
- 期待の非対称性:任せられる量は増えるのに、裁量・権限・決定権は増えない。
- 物語の不在:「なぜ自分がやるのか」「チームにどう効いているのか」の説明がないまま積み上がる。
この“承認欠如”を解消する実務は次のとおり。
- 業務ログに「成果と影響」を1行で添える(誰に、どんな良い変化が出たか)。
- 月次で「引き取り案件」「調整回数」をKPI化し、上司に共有する(見えない仕事を評価テーブルに上げる)。
- 配分の原則を提案する:「緊急は輪番」「定型はローテ」「裁量業務はスキルマップ準拠」と紙に落とす。
承認は「頑張り」ではなく「設計」で得るもの。イライラをきっかけに、評価される形へ載せ替えることが、不公平解消の最短ルートです。
限界を感じる“業務過多サイン”とは?
「業務過多 ハラスメント」に該当するライン
“忙しいのはみんな同じ”では片づかない、量と期間と裁量の欠如がそろった状態は「業務過多 ハラスメント」の疑いが濃くなります。
具体的には、
①担当範囲が契約・職務記述を恒常的に超えている(兼務・追加業務が常態化)
②繁忙の山ではなく谷まで過密(一時的でなく継続)
③権限がないのに責任だけ負う(承認者不在・決裁遅延で手戻り多発)
④是正要望に対し上司が配分見直し・優先順位調整を行わない、
⑤健康面の悪化(睡眠障害・食欲低下・出勤前の動悸など)
が出ても前提が変わらない、といったラインです。
これらが重なると「仕事 多すぎる こなせない 退職」に直結しやすく、個人努力では是正できません。



忙しさそのものより、直す仕組みがないことが赤信号。ここを見誤らないで。
退職を考えるべき3つの兆候
- 健康の赤信号が出たのに緩和されない:産業医・人事・上司へ相談し、業務量・期限・体制の見直しを求めても実態が変わらない。これは“続けるリスク>辞めるリスク”に反転した合図。
- エビデンスを添えた改善提案が3サイクル以上無視/先送り:工数ログ・タスク一覧・優先度表を示しても配分が変わらず、属人化が固定。ここから先は「業務過多 改善されない 退職」を現実的に検討する段階。
- 責任だけ増え、権限・評価が追随しない:応急の“便利屋”運用が常態化し、昇給・裁量・人数計画が動かない。努力が学習されず搾取される構造では、消耗戦になるだけです。



迷ったら“健康・是正可能性・報われ方”の3点で判断。2つ以上が×なら、出口戦略を。


「努力では解決できない職場」の特徴
- 負荷の見える化がない:稼働やWIP(仕掛かり)を測らず、感覚で“できる人”に集中投下。
- 役割の境界が曖昧:誰の仕事か不明なタスクが善意の強い人に自動で落ちてくる。
- ヒーロー依存文化:残業・休日対応が称賛され、仕組み改善より根性が評価される。
- 声を上げると不利益:配分見直しを求めると、“協力的でない”とレッテル。心理的安全性が低い。
- 人事・経営の無関心:要員計画や優先度の決定が遅く、配分ルールが運用されない。
この型に当てはまると、個人の頑張りは構造に吸収されます。是正は「可視化→ルール化→権限付与→人員計画」でしか進みません。動かないなら、あなたの人生のために環境を変える選択も合理的です。



仕組みで壊れた心は、仕組みでしか救えません。あなたの努力の問題じゃないと知ってください。
不公平を放置する上司・会社の末路
「できる人に頼む文化」が崩壊を招く
多くの職場で、暗黙のうちに存在するのが「できる人に頼む文化」。
最初は“信頼”の証のように聞こえますが、実態は業務分配の放棄です。
上司が「彼(彼女)なら早いから」「あの人が一番安心だから」と繰り返すうちに、
特定の人にタスクが集中し、“できる人ほど仕事が多い”という不均衡が定着します。
一方で、負荷の少ない人は成長機会を失い、チーム全体の生産性も下がっていく。
この構造が続くと、優秀な人材ほど疲弊し離職し、
「残った人で回す」悪循環が始まります。
結果、残業は増え、士気は下がり、業績も鈍化。
“できる人依存型組織”は、静かに崩壊へ向かうのです。



“頼れる人”を潰す職場ほど、短期的に回っても、長期的には必ず沈みます。


負担の偏りはパワハラになる可能性
“仕事量の不公平”を意図的に放置することは、
実は職場のハラスメント行為(パワハラ)として扱われるケースがあります。
厚生労働省が定める「パワーハラスメントの定義」では、
職務上の地位や人間関係などの優位性を背景にした精神的苦痛の付与が該当します。
つまり、上司が「この人はできるから」と判断して、
一人に過剰な仕事を継続的に押し付けている場合、
業務過多=パワハラ構成要件の一部になるのです。
特に、以下のような状態は要注意です:
- 配分の見直しを求めても改善がない
- 断ると評価が下がる
- 他の人が明らかに暇な中、自分だけ常に残業している
これは「仕事量 不公平 パワハラ」として相談可能なレベルです。
労働基準監督署や人事、産業医への相談は“甘え”ではなく、正当な防衛手段です。



“頑張れる人に頼む”は美徳じゃない。
放置した瞬間、それは“管理職の職務放棄”に変わります。
公平な評価がない職場の未来
不公平を放置する職場に未来はありません。
なぜなら、努力と成果が比例しない環境では、人は必ず諦めるからです。
- 頑張っても給料が上がらない
- 忙しい人ほど評価が下がる
- “静かな人”ばかりが損をする
こうした歪みが続けば、真面目な社員ほど離れ、
残るのは“責任を取らない人”や“言い訳が上手い人”ばかりになります。
その結果、組織は“成果”ではなく“言葉”で回るようになり、
人材の質も低下。最終的に、優秀層の退職→業績悪化→採用難という
典型的な“負のスパイラル”に陥ります。
真に成長する組織は、
「できる人が楽になる構造」ではなく、
「誰もが“できるようになる仕組み”」を育てていくもの。
公平な評価と分配がなければ、組織の信頼も未来も続きません。



“頑張った人が報われる”その当たり前を壊す会社に、長居する理由はありません。
我慢しないための3つの対処法
「仕事が多すぎる」「人が足りない」「でも自分がやらなきゃ」。
そんな責任感が強い人ほど、限界を迎えるまで我慢してしまう傾向があります。
しかし、“我慢”は状況を好転させません。むしろ、職場に「この人は無限に頼める」と誤認させ、
業務過多 人手不足の構造をさらに固定化させてしまいます。
ここでは、あなたが“壊れる前に取るべき3つの具体策”を紹介します。


① 仕事量の可視化と記録(証拠を残す)
まずやるべきは、「忙しい」を“見える形”にすること。
仕事 多すぎる こなせない 管理職の多くは、感覚で判断しがちですが、
上層部や人事に訴える際、最も説得力を持つのは数字と記録です。
たとえば、以下のように整理してみましょう。
- 毎日のタスク件数・対応時間・残業時間
- 一時的タスク(突発案件)の頻度と量
- 定常業務と付加業務(本来他部署担当)を分類
これを1〜2週間続けるだけで、「どの仕事がどこから来ているか」が見えてきます。
記録はExcelでもスマホメモでも構いません。
重要なのは、“主観ではなく証拠で語る”こと。
このデータが後に、人事・上司への相談、あるいは労働相談センターでの客観資料にもなります。



“忙しい”を言葉でなく“データ”で出した瞬間、
上司の態度が変わった経験があります。見える化は最強の武器です。
② 上司・人事への相談と改善要求
仕事量が偏っていると気づいたら、早めに公式な相談ルートを使いましょう。
感情的な訴えではなく、先ほどの記録をベースに「構造の問題」として伝えることがポイントです。
相談の基本ステップは次の3つ。
- 上司への報告:「最近、タスクの量が通常業務を大きく超えています」
- 具体的な事実提示:「この2週間で担当件数が通常の1.8倍になっています」
- 提案型の依頼:「一時的でも担当を分散できないでしょうか?」
この順序で話すことで、感情論ではなく職場課題としての共有になります。
ただし、話しても改善されない場合は、人事や産業医、
もしくは社外の「総合労働相談コーナー」など第三者窓口を活用しましょう。
会社側には“相談記録を残す義務”があり、放置はリスクです。



“迷惑をかけたくない”と思って黙る人が一番壊れます。
声を上げることは、組織を守る行動でもあります。
③ 改善されない場合は「退職」も戦略的判断
もし、相談しても何も変わらず、
上司が「仕方ない」「みんなやってる」と言い続けるなら、
その職場は“変わる意志がない場所”です。
「努力では解決できない職場」に居続けることは、
心身を削り、キャリアの寿命を縮めるだけ。
退職は“逃げ”ではなく、“戦略的リセット”です。
転職前には、ミイダスで市場価値を確認してみましょう。
あなたの経験・スキル・年齢を入力するだけで、
同業・異業種の想定年収レンジが数値化されます。
それを見れば、「今の待遇がどれほど低いのか」「次の環境でどう活かせるか」が明確になります。
退職の判断を“感情”ではなく“根拠”で行うことが、後悔しないキャリア戦略の基本です。



“辞める勇気”は、“逃げる勇気”じゃない。
自分の人生を取り戻すための、いちばん冷静な判断なんです。
“仕事が多すぎるのに人が増えない”職場は、制度が壊れているだけ。
あなたが悪いわけではありません。
我慢ではなく、記録→相談→判断の3ステップで、
自分の働き方を主導権のある状態に戻しましょう。
それが、心を守りながらキャリアを続ける最も現実的な方法です。
やす先輩の体験談:不公平な職場で壊れかけた日々
当時の状況:自分だけ常に残業
あの頃、僕は明らかに“過剰な仕事量”を抱えていました。
チームの他のメンバーが定時で帰る中、私だけ毎日2〜3時間の残業が当たり前。
誰も悪気があるわけではないのですが、「やす先輩なら大丈夫」という空気が蔓延し、
自然と僕のデスクに案件が積み上がっていきました。
業務の割り振りは上司の一存。
その上司は“できる人に任せる主義”で、仕事量のバランスを調整する意識が皆無でした。
「頼れる人がいるのは助かる」と言われるたび、誇らしさよりも重さを感じていました。



“信頼されている”という言葉ほど、都合よく使われるものはない。
その裏に“任せすぎ”が潜んでいました。
感じたこと:努力しても報われない虚しさ
最初は「みんなを支えよう」と前向きに受け止めていました。
しかし、時間が経つにつれ、評価も昇給も追いつかない現実が見えてきたのです。
定時に帰る同僚と、深夜まで資料を作っている自分。
同じ給与で、同じ査定。
「努力は必ず報われる」という言葉が、急に空虚に感じました。
やがて僕の中に生まれたのは、怒りよりも虚しさ。
“正義感のある自分”を保つために頑張り続けた結果、
心と体が確実にすり減っていきました。



“努力が報われない”と感じた瞬間、
人は仕事そのものに意味を見出せなくなります。
行動:業務を記録し、上司へ正式に改善提案
状況を変えるため、僕はまず業務の見える化を始めました。
どの仕事を、どれくらいの時間で、どの経路で引き受けているのかを
Excelで1ヵ月間、すべて記録。
そのうえで、上司に面談を申し込み、
「この状態は持続不可能です」と冷静に数字で伝えました。
提案内容は明確でした。
- タスク配分の再設計
- 担当範囲の明確化
- 一部業務の自動化や委譲
上司は「検討する」と言いましたが、
1ヵ月経っても、何も変わりませんでした。
むしろ、新しい仕事が増えるばかり。



“改善します”という言葉を信じるのは一度だけでいい。
行動が伴わない職場に、期待をかけ続ける必要はありません。
結果:改善されず、退職を決断
最終的に、僕は退職を決断しました。
「自分だけ仕事量が多い 辞める」その選択に、後悔はありません。
退職を決めた直後、不思議なほど心が軽くなったのを覚えています。
それまで見えなかった“自分の時間”が戻ってきて、
「もっと早く決断すればよかった」とさえ思いました。
確かに経済的な不安はありました。
でも、自分の尊厳を削って働くことのほうがよほど高くつく。
そう痛感した瞬間でした。



退職は終わりじゃない。
“自分を取り戻すリスタート”なんです。
学び:「逃げ」ではなく「正しい撤退」
多くの人が、「辞める=逃げる」と感じてしまいます。
けれど、逃げるのではなく、“壊れる前に離れる勇気”が必要なんです。
僕の場合、「仕事 不公平 辞めたい」と思った時点で、
すでに心が限界を超えていました。
我慢を続けても、誰も救ってはくれません。
辞めることは、負けではありません。
不公平な環境から離れ、自分を守るための“正しい撤退”です。
退職して初めて、“自分を大切にする働き方”の意味がわかりました。



あなたの優しさを利用する職場に、
これ以上、自分の時間と心を渡さないでください。
あなたの職場は“業務過多予備軍”?
「最近ちょっと忙しい」その感覚が、
もし数ヶ月以上続いているなら要注意です。
あなたの職場は、すでに“業務過多予備軍”に入っているかもしれません。
「仕事 不公平 ストレス」を抱える職場は、
一見すると平和に見えても、裏では“静かなパワハラ構造”が進行しています。
次の項目にいくつ当てはまるか、セルフチェックしてみてください。
担当業務の数が平均の1.5倍以上
「気づいたら、自分の担当範囲が他の人より広い」
それは、あなたが“便利屋ポジション”になっているサインです。
上司は「助かる」「頼りになる」と言うかもしれませんが、
その言葉の裏で、他のメンバーに本来割り振られるべき業務が
あなたの机に積み上がっている状態です。
もし周囲と比べて業務量が1.5倍以上になっているなら、
それは努力ではなく搾取構造。
会社全体のマネジメント不全として扱うべき問題です。



“頼れる人”と“頼まれすぎる人”の境界線は紙一重。
一度越えると、そこから抜け出すのは難しいです。
責任だけ増えて権限がない
「判断は任せるけど、決裁は上司がする」
「クレーム対応は君がやって」
こうした状況が続くなら、それは“責任の丸投げ”=業務過多型パワハラの可能性があります。
本来、責任と権限はセットで与えられるべきもの。
片方だけを押し付けるのは、労務的にも心理的にも違法スレスレの行為です。
もし「自分は責任を取る立場なのに、意思決定の権限がない」と感じたら、
その職場はあなたを守る仕組みが機能していないと判断しましょう。



“任せる”と言いながら“責任だけ取らせる”上司、
それが一番のブラックマネジメントです。
「できる人ほど忙しい」が常態化
“できる人ほど忙しい”
その言葉が職場の口癖になっていませんか?
これは仕事量 不公平 パワハラの典型構造です。
「成果を出す人が報われる」ではなく、
「成果を出す人ほど仕事が増える」状態。
この不均衡が続くと、
優秀層が燃え尽き、離職し、
残るのは“責任を取らない人”ばかりになります。
そして最悪の場合、
「できる人の退職→チーム崩壊→残業常態化」という
負のスパイラルに陥るのです。



“できる人が損をする職場”は、
遅かれ早かれ“できる人がいなくなる職場”になります。
休んでも罪悪感を覚える
「休むと周りに迷惑がかかる」
「自分が抜けたら回らない」
そう感じている時点で、すでに正常な職場バランスが崩れています。
休むことに罪悪感を抱く職場は、
個人の努力に依存して成り立っている組織です。
つまり、“仕組み”ではなく“我慢”で回している状態。
そのまま続ければ、心身の限界が来た時に、あなたが真っ先に倒れます。
“優しさ”や“責任感”を美徳とする職場ほど、
従業員の心を静かに蝕んでいくのです。



“休んで申し訳ない”と思う環境ほど危険です。
それは、あなたの心がSOSを出している証拠ですよ。
この4つのうち、2つ以上当てはまったら要注意。
あなたの職場は、“業務過多予備軍”かもしれません。
「頑張れば何とかなる」と思う前に、まずは“頑張らなくてもいい環境”を選ぶことから考えましょう。
行動すべき3ステップ
「仕事量が不公平だ」「もう限界だ」と感じても、
多くの人は“いきなり辞める”か“我慢して耐える”かの二択しか取れません。
しかし、実際には冷静に抜け出すためのステップがあります。
感情ではなく、事実と準備で動くこと、それが“後悔しない退職”の鉄則です。
以下の3つのステップを踏めば、
「業務過多で辞める」ことを“逃げ”ではなく“戦略的選択”に変えられます。
① 現状をデータで整理(エビデンス化)
まずやるべきは、「忙しい」を数値化することです。
業務過多の訴えは、感情で伝えても相手に響きません。
上司や人事に伝えるとき、「データと事実」で語ることで初めて改善が動きます。
整理すべき項目は以下の通りです。
- 1週間の業務量(案件数・対応時間・残業時間)
- 他メンバーとの担当数の比較
- 急な追加業務・休日対応などの記録
- 心身への影響(睡眠・体調・メンタル状態)
Excelでもメモでも構いません。
「どの業務が、いつ、どのくらい負担になっているか」を可視化することで、
主観から客観へと変わり、改善要請や退職理由の裏づけになります。



“頑張ってる”ではなく“どれだけやっているか”を見える化する。
それだけで、自分の立場が守られる瞬間が必ずあります。
② 人事・上司に正式に相談(メール記録を残す)
次のステップは、相談を「記録」に残すことです。
「業務過多 退職理由」を後から説明する際、
“相談履歴”があるかどうかで会社側の対応は大きく変わります。
相談時は、以下のポイントを押さえましょう。
- 口頭よりも、メールや社内チャットで正式に送る
- 「不満」ではなく、「改善のための提案」として伝える
- 返信や議事録を保存(PDF・スクリーンショット可)
具体的にはこんな書き方がおすすめです。
件名:業務量の見直しに関するご相談
いつもお世話になっております。
最近の業務量が通常期と比べて大幅に増えており、
継続的なパフォーマンス維持が難しい状況です。
添付の記録をご確認いただき、今後の分担調整についてご相談できれば幸いです。
このように、冷静で客観的に伝えることで、
「感情的なクレーム」ではなく“正当な相談”として扱われるようになります。



“記録を残す”は自己防衛の第一歩。
口頭で流された悩みも、メール1通で重みが変わります。
③ 【ミイダス】で自分の市場価値を確認し、転職の準備を始める
最後に、今の自分が外でどれだけ評価されるのかを知りましょう。
多くの人は、「今の会社でしか通用しない」と思い込んでいますが、
実際にはミイダス市場価値診断をすれば、あなたの経験に見合った年収レンジがわかります。
これは単なる転職ツールではなく、
“現職を冷静に見つめ直すための指標”でもあります。
「業務過多 退職理由」を伝える際も、
そのまま言うとネガティブに聞こえるため、
以下のようにポジティブな言い換えをするのがおすすめです。
- NG例:「業務が多すぎて限界でした」
- OK例:「より効率的で成果を正当に評価される環境を求めて」
この“言い換えテクニック”は、面接や退職理由書で非常に効果的です。



“辞めたい”と思った瞬間に市場を見ておくと、
“今の自分はどこでも通用する”という安心感が生まれます。
業務過多で苦しむ人の多くは、
「どうせ変わらない」と思って行動を止めてしまいます。
でも、現実を“整理・記録・可視化”すれば、そこから抜け出すための選択肢は必ず見えてきます。
我慢ではなく、根拠あるステップでキャリアを守る。
それが、真の意味で“責任ある行動”です。
まとめ
「仕事量が不公平」と感じたとき。
それは、あなたが弱いからではなく、職場の仕組みが歪んでいるサインです。
「もう少し頑張れば報われるかも」と我慢を重ねても、
改善の意志がない職場では、努力は“都合よく利用されるだけ”で終わります。
もし、あなたの誠実さや責任感が“搾取の対象”になっているなら、
それは耐える時期ではなく、動くべきタイミングです。
我慢を続けて心を壊すより、
冷静に現状を整理し、“次の一歩”を戦略的に選ぶほうが、
長い目で見てあなたのキャリアを守ります。
努力が報われない職場に留まる義務はありません。
本当の意味で「正しく働ける環境」は、
自分の意志で掴みにいくものです。



戦う場所を変えることは、逃げじゃない。
自分の価値を取り戻すための“前向きな戦略”なんです。
よくある質問
- 自分だけ仕事量が多いのは甘え?
-
甘えではありません。
むしろ「自分だけ多い」と感じること自体が、
異常なバランスに気づける冷静な感覚の証拠です。仕事量の偏りは、上司のマネジメントや組織体制の問題であることが多く、
「他の人より要領がいいから」「信頼されているから」と美化されがちですが、
それが長期化すれば業務過多によるメンタルダメージにつながります。
自分を守るために「これ以上は難しい」と伝えるのは、正しい判断です。 - 上司が仕事を振らない・偏っている場合は?
-
それはマネジメント不全の典型です。
「できる人に任せた方が早い」という思考は短期的には効率的でも、
長期的にはチームの崩壊を招くリスクがあります。まずは業務の偏りをデータ化して可視化しましょう。
メールや共有ドキュメントで「担当分布表」を作るなど、
客観的な証拠をもとに相談することが重要です。
口頭では流されやすい問題も、数字にすると上司の対応は変わります。 - 業務過多はパワハラに該当しますか?
-
条件次第で該当します。
厚生労働省のガイドラインでは、
「業務上明らかに過大な要求を行い、著しい負担を与えること」は
“業務上のパワーハラスメント”にあたります。たとえば以下のようなケースは要注意です。
- 休日出勤や残業が常態化している
- 明確な理由なく特定の人にだけ業務が集中している
- 拒否すると「協調性がない」と叱責される
このような状態が続く場合、
ハラスメント相談窓口や労働局に相談することも検討してください。
我慢は“忍耐”ではなく“自己犠牲”になってしまいます。 - 改善されない職場を辞めるのは逃げ?
-
逃げではなく、合理的な撤退です。
問題が構造的で、自分の努力では変えられないなら、
それは「逃げ」ではなく「見切り」。努力が報われない場所に居続けるより、
正当に評価される環境へ移る方がキャリアとして正解です。
【ミイダス】などで市場価値を知ることで、
「自分は通用する」という安心感も得られます。 - 退職理由を「業務過多」と伝えていい?
-
伝え方を工夫すればOKです。
「業務過多」はネガティブに聞こえるため、
“前向きな言い換え”で伝えるのがポイントです。たとえば面接や退職面談では以下のように表現しましょう。
- NG:「業務量が多すぎて限界でした」
- OK:「より効率的に成果を出せる環境で力を発揮したいと思いました」
「退職理由 業務過多 言い換え」は、
あなたの印象を左右する重要な部分です。
“辞めた理由”よりも、“次に何をしたいか”を語る方が、
採用側も前向きに受け止めてくれます。
