女性の管理職を辞めたいときの対処法とは?中間管理職はストレスで退職が多い?

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女性の管理職を辞めたいときの対処法とは?中間管理職はストレスで退職が多い?
会社員

・管理職が辛くて辞めたい
・中間管理職に退職者が多い理由が知りたい
・管理職を続けていくための対処法がわからない

このような悩みや不安を抱えていませんか?

やす先輩

こんにちは。転職を7回以上繰り返し、キャリアアップして成り上がってきた転職上級者です。今回は、女性の管理職を辞めたいときの対処法について解説していきますね。

男女雇用機会均等法という法律が制定されてから久しく、会社に就職する際に「自分は女だから採用されないかもしれない」なんて考える人はほとんどいませんよね。

しかし、実際に企業で働いてみると、女性の管理職がとても少ないことに気づく人はたくさんいます。

企業に勤めるなら、どんどん昇進して最終的には役職まで上り詰めたいというのがサラリーマンの夢だと思う人は多いのですが、どうして企業の役職は男性ばかりなのでしょうか?

この記事では、男女による役職の違いや現状を、あらゆる方向から検証していきます。

目次

女性社員の退職理由とは?

周りの人は、どのような理由で退職しているのか気になりませんか?

そこで、厚生労働省のアンケート結果から、女性の退職理由となる回答に的を絞り再集計してみました。

女性の退職理由(正規)

「能力・実績が正当に評価されない」、「給与・報酬が少なかったから」という評価や収入面の退職理由がそれぞれ17%となり、退職理由の上位になっています。

また、「自分の希望する仕事ではなかった」、「労働時間が長かった・休暇が少なかったから」という労働環境に対する退職理由がそれぞれ13%と高くなっています。

女性の退職理由(正規)ランキング

参考:厚生労働省「第6回21世紀成年者縦断調査(国民の生活に関する継続調査)結果の概況

男女ともに上位を占めたのは、「能力・実績が正当に評価されない」、「給与・報酬が少なかったから」、「自分の希望する仕事ではなかった」、「労働時間が長かった・休暇が少なかったから」という退職理由になります。

その他、「人間関係がうまくいかなかったから」、「通勤時間が長かったから」、「一時的・不安定な仕事だったから」、「事業又は会社の将来に不安を感じたから」という退職理由になりました。

これらの退職理由で多くの人が、転職をしているのです。

女性の管理職が少ないのはどうして?

企業の役職に就く人材を男女別にみると、男性は全体の90%を占めています。

つまり、女子は男性と同じように企業に勤めていても、役職になれる可能性はとても低いということが分かりますよね。

その理由はもちろんたくさんあり、企業によっても文化や慣習などが違うわけですけれど、一言で言うなら、女性にとって働きにくい職場が多いということなのかもしれません。

働きにくいと言っても具体的に何がどんな風に働きにくいのかという点は千差万別ですが、その中でも最も多いのが、結婚や育児と仕事を両立できる職場環境が少ないというケースは多いですね。

企業によっては、仕事と家庭との両立をサポートするために、育児休暇や時短勤務を福利厚生として取り入れたり、勤務時間をフレキシブルに対応してもらえるフレックス勤務などを採用しているわけですが、それでも欧米ほど女子にとって働きやすい環境がまだ整備されていないという点は否めませんね。

夫の協力を得られないケースは多い

夫の協力を得られない場合は女性は管理職を辞めたいと思うようになります。

結婚前や出産前には、出世コースを進む女性はたくさんいるものです。

しかしそういう人でも結婚したり出産すると、途端に両立が難しくなってしまいますよね。

例えば、育児休暇を取得して会社に復帰しても、子供が体調を崩せば保育園に預けられないため、誰かが日中子供を見なければいけません。

すぐそばに両親が住んでいればお願いできるでしょうけれど、それができなければ自分かパートナーが仕事を休まなければいけません。

両立がきついと、最終的には仕事を辞めたいと思ってしまうのかもしれません。

キャリアを目指す女子のパートナーが専業主夫なら、男女に関係なく働きに行く側は仕事に専念できますし、家にいる者は子供の体調に関係なく育児を全て担当できます。

しかし、キャリア女子のパートナーは同じようにフルタイムで働く男性が多いので、どうしても育児の負担は妻にのしかかってきてしま、辞めたいと思う原因となることが多いですね。

ベビーシッターや保育所の不足も原因

ベビーシッターや保育所に子供を預けられない場合は、女性は管理職を辞めたいと思うようになります。

役職を目指すキャリア女子にとって、子供が小さな頃の預けられる場所探しは、本当に大変なものです。

もしも職場内に、体調が悪くても保育OKな保育所がついていたり、格安で毎日見てくれるベビーシッターなどがいれば、育児の負担を軽減できるので、子供が小さいママさん社員でも仕事に専念しやすいですよね。

こうした環境の整備が進まないうちは、出産したい女子が役職を目指すことはイバラの道なのかもしれません。

女性が管理職になるメリットとデメリット

管理職が男性ではなく女性だと、男性の管理職と比べて部下に対する細やかな目配りができるというメリットがあります。

女子は一般的に男性よりも観察力が優れているので、社員の仕事状況や精神状態、また人間関係などについても敏感に察知できそうですよね。

また、男性役員はリーダーシップを発揮して部下をグングン引っ張る人が多いのですが、女子はチームワークや人間関係を大切にする傾向にあるので、部下にとっても意見を出しやすくて充実感や達成感を得やすい職場づくりができるというメリットも期待できます。

上司が男性だと、女子社員にとってはなかなか相談しづらいことが多いですよね。

上司が自分と同じ性別だと、比較的どんな事でも相談しやすいというメリットもあります。

例えば、職場の人間関係やプライベートに関する相談や悩みなども、同性同士だから相談しやすいというのはありますよね。

上司が女子だと、女子社員にとっては働きやすい職場づくりができそうです。

女性が管理職になるデメリット

役職として働くということは、男女の区別なく企業のニーズに対応しなければいけないということでもあります。

結婚や出産などライフステージが変化すると、対応することが困難になってしまうケースは少なくありませんよね。

子供がいない人なら、既婚者でも比較的対応しやすいのですが、転勤などにも対応しなければいけませんから、パートナーの理解は必要不可欠ですし、パートナーの仕事に対する向き合い方なども考慮しなければいけません。

そうしたバランスが取れなくなると、辞めたいと思うわけですね。

フェアに対応しようとする姿勢から厳しくなりすぎる

上司が同じ性別だと、女子社員にとっては相談しやすいというメリットがあります。

しかし上司自身にとっては、男性社員とフェアに接しようと意識するあまり、必要以上に女子社員に厳しく接してしまうことは多いようです。

男性が役職だと、性別に関係なく厳しく接すると「厳しい上司だ」というレッテルを貼られるだけなのですが、女性役員の場合だと自分の性別を意識しなければいけないという環境は、まだまだ少なくありませんね。

自分は管理職には向かないのかも?辞めたい時にはどうしたら良い?

結婚や出産の前には、キャリア路線をまっしぐらに突き進んできた人でも、ライフステージが変化することによって対応しきれなくなって辞めたいと思うことは少なくありません。

しかし、役職として働くからには、企業からのニーズにシッカリ答えることが職務なので、バランスをとることは周囲が想像するよりも物理的そして精神的にキツイようですね。

女子の管理職は、登用されても辞退する人が多かったり、会社の本音を垣間見てしまうために嫌気がさして転職してしまうという人がとても多いものです。

実際に役員として働き始めてからでも、男女差を感じたりして不快な経験をする事もあるかもしれませんよね。

ただでさえ家庭と仕事との両立がキツイ中で頑張っているのに、職場でそうした扱いを受けてしまうと、本当は管理する職務に向いていなかったのではないか、辞めたいなと考えることもあるでしょう。

そんな時には、同じ経験をした先輩女子たちは、どんな対処をしたのでしょうか。

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総合職10年女子の離職率は60%

政府としては2020年までに女子管理職の割合を全体の30%程度にアップしたいという政策を打ち出していますが、実際に女子が働く現場においては、家庭と仕事の両立が想像以上に難しいのが現状です。

総合職として採用された人材の10年後の離職率を見ると、男性は37%なのに対して女子は60%ととても高く、なかなか政策通りにはいかない現状が見えてきますよね。

企業の福利厚生を生かして時短勤務をしている人でも、パートナーの協力がないと両立は難しいという声が多いですし、限界まで頑張ったけれど無理で、結局は離職する人もたくさんいます。

これは総合職として働く女子だけではなく、すでに役職についている人にも言えることで、両立したいけど無理だから辞めたいという状況は多いのです。

間違った働き方に対して覚醒する人も多い

役職について働く女性の多くは、会社のやり方やルール、男性社員と同じ土俵で頑張ろうと、あの手この手で努力するものです。

しかし、男性社員には少ない「家庭と仕事の両立」という壁につきあたり、どちらかを選択しなければいけない状況に陥り、最終的には仕事を捨てて家庭を選ぶというケースはとても多いですよね。

女性であることは悪いことではありませんし、ライフステージの変化に合わせた働き方をしたいと望むのも、決して悪いことではありません。

男性の働き方が基準となる社会に対して、その働き方は間違っていると覚醒する人が近年ではとても多いこともまた、女性総合職の離職率を高くしている原因の一つかもしれませんね。

管理職の退職が多い職場、自分はどうしよう?

将来は役職に就くことを目指して頑張ってきたけれど、社内を見ると女子管理者の退職率がとても多く、自分の将来が不安になってしまった、という人は少なくありません。

確かに、先輩たちが試行錯誤しながらでも破ることができなかった壁を、同じ環境で自分が打ち破れるかと言えば、自信がないという人は多いですよね。

人によって働き方は違いますし、家庭の環境やパートナーの協力度、また家族構成やライフステージも違います。

だから、先輩たちが無理だったとしても、自分にとっては可能という可能性もありますよね。

例えば、管理職がキツイというのは、育児との両立が難しいという理由が最も多いのですが、育児を全て担当してくれる両親がすぐそばにいれば問題はクリアできますし、パートナーが積極的に家事を引き受けてくれるなら、自分にとっては仕事に集中しやすい環境を得ることができるでしょう。

人によって環境は違うので、自分にとって働きやすい環境を見つけることが、将来的には役職として頑張れる土台になるのかもしれませんね。

人生計画、そしてパートナーと話し合いが大切

将来は管理職になりたい人は、まずは自分の人生計画を立ててみて、具体的に実現することがどこまで可能なのかを模索することから始めてみてはいかがでしょうか。

結婚や出産は、女性の働き方にとっては大きな影響を与える要素なので、結婚する際にはパートナーとよく話し合い、自分にとって何がベストなのか、パートナーはどこまで協力してくれるのかという点を話し合った上で、人生設計することをおすすめします。

まとめ

女性の管理職を辞めたいときの対処法について紹介しました。

企業で社員を管理する立場として働くには、企業からのニーズに答えるというハードな職務をこなさなければいけません。

しかし、女性の場合にはそれだけではなく、周囲の男性社員と同じように、仕事に専念できる環境の整備が必要です。

特に結婚や出産によってライフステージが変わると、仕事との両立が難しくなるので、辞めたいと思うことは増えるでしょう。

そんな時には、周囲の協力と理解を得たり、転職や時短なども含めて働き方を見直すことが必要ですね。

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