・仕事で本音を言わない人の気持ちがわからない
・仕事で本音を言うと嫌われそうで怖い
・仕事で本音と建て前を使い分けた方がいいのかわからない
このような悩みや不安を抱えていませんか?
こんにちは。転職を7回以上繰り返し、キャリアアップして成り上がってきた転職上級者です。今回は、仕事で本音を言わない人の心理について解説していきますね。
会社という組織の中で働く際には、思っていることを何でも本音で話すことが必ずしもプラスに評価されるわけではありませんよね。
時には、本音では正反対のことを思っていても、建前を言ったほうが職場の雰囲気を和やかにできることもあります。
職場で本音は一切言わない方が良いのでしょうか、それとも時と場合によって使い分けたほうが良いのでしょうか?
この記事では、職場における本音と建て前を上手く使い分けるために知っておきたいポイントをいくつかご紹介していきます。
仕事で自分の本音を言わない人はずるい?
職場という場所は、本音を言わない人がたくさんいますし、建前の宝庫と言っても過言ではありません。
上司から同僚、部下に至るまで腹の探り合いともいえる建前合戦が繰り広げられていたり、本音を言わないことで世渡り上手となり、出世街道をまっしぐらの人もいますよね。
仕事で自分の意見を言わない人は、本音を建て前の使い分けに対して否定的な人にとっては、なんとなくずるいなという感じがするかもしれません。
しかし、自分の意見を職場で言わないということは、言いたくても気が弱くて言えないのではなく、建前というスキルを身に着けていることによって、言わないという選択をしているハイスキルな人なのだと考えてみてください。
そう思うと、これまでとは見方がガラリと変わりませんか?
社会人として働き続けるためには、本音を言わない人になる必要はなくても、本音と建て前を上手く使い分けることは、社会人として身につけておかなければいけないスキルの一つだったり、社会人として知っておくべきマナーなのかもしれませんよね。
会社の目的は利益を出すこと
会社の目的は、利益を出すことですよね。
利益を出すためには、やはりお客様に対して気持ちよくお金を使ってもらうことが何よりも大切です。
例えば、私たちがショップに行って素敵なTシャツを見つけたとしましょう。
なんとなく自分には似合わないような色だなと思っていても、店員から「その色はっきり言って似合いませんよね」なんて言われたら、その店では買い物なんてしたくないと思いませんか?
たとえ建前だと分かっていても、「その色はこんなシチュエーションならピッタリですよ」とか「こんな着方をすればとっても似合いますよ」なんてアドバイスをくれたら、似合わないなと思っても、気持ちよくなって買おうかなという気持ちになりますよね。
仕事とはそういうものなのです。
お客様に対して気持ちよく取引をしてもらうことで、会社は利益を出しているわけですから、本音を言うよりも建前の方が利益に結び付きやすいわけですし、それが社会人の建前文化を推し進めている理由なのかもしれませんよね。
職場で本音は言わない方がいい?
顧客が相手なら、本音を言うよりも建前を言ったほうが利益につながるということは、誰でも分かりますよね。
それでは、同じ職場で働く上司や同僚、部下に対してでも本音は言わない方が良いのでしょうか?
自分の周囲を見回してみてください。本音しか言わない人よりは、本音を言わない人の方が周りと上手くコミュニケーションをとれているような気がしませんか?
本音を言わない人は、相手が気持ちよくコミュニケーションをとれるようにという配慮をしている場合が多いのです。
これは職場の関係だけではなくて、友人関係とか家族に対しても共通するものなのですけれど、本人の好みや趣向に関することなら、アドバイスを求められている場合を除いては、本人はネガティブな本音を聞きたいわけではないわけですよね。
ポジティブな意見を聞きたいのです。そうしたコミュニケーションの意図が分かれば、建前で円滑なコミュニケーションができるのかもしれません。
何気ない一言から本音が垣間見えることもある
職場での建前は、お客様に対する建前とは少し異なり、言葉の中に本音が垣間見えることもあります。
本音では別のことを思っていても、はっきり言うのではなく建前をあなたに対して言うわけですが、空気を読んで本音を察して欲しいと考えていることもあるかもしれませんね。
例えば、仕事で上司に資料を提出した時、「うーん、ま、いいか。後は僕から口頭で説明しておくから。」なんて言われた時には、おそらく上司は本音ではあなたが作成した資料に満足していないことが分かりますよね。
しかし、仕事において本音で「なんだよこれは、僕が期待していたのと全然違うじゃないか」なんて言ったとしたら、あなたを傷つけてしまうでしょうし、やる気やモチベーションを削いでしまうかもしれません。だから、あえて建前やその場の雰囲気で流しているのです。
建前が理解できない、そんな人はどうしたら良い?
本音と建て前は、経験によって培うことができるスキルです。
しかし、性格的に建前を言うのは苦手だし、マイナスのことは特に本音で言ってもらったほうが分かりやすいと感じる人はいますよね。
建前のスキルは社会人にとっては必要なものなので、分からないからと言って学ばないのは評価などで損をしますよ。
しかし職場の中なら、信頼できる上司に、できれば本音ではっきり言ってもらったほうが助かるということを伝えておけば、上司によってはやんわりと本音で話してくれるかもしれませんね。ただしこれは、上司次第です。
職場で本音を言わない人の心理を知りたい
本音を言わない人や、建前ばかりで本音がどこにあるのか分からない人、また自分の意見を言わない人は、本音で生きたいと考えている人にとっては理解できない部分が多いですよね。
仕事をする際には、本音よりも建て前の方が役立つことは多いですし、社会人なら相手が気分よくなる建前を言えてこそ一人前だ、という考え方もありますけれど、自分の意見を言わない人でも心の中にはきちんと本音や意見を持っているということは理解しておきたいですね。
自分の意見や本音を言わない人でも、考えはきちんと持っているものです。
しかし、意見を言う必要がない場合や、自分の意見は物事の判断をする際に影響を及ぼさないという場合などには、大人の対応で意見を言わないという選択をしているのかもしれませんよね。
もしも相手の本音を聞きたい時には、本当の所を教えてほしいと聞けば教えてくれるかもしれませんし、仕事の後の時間なら本音を聞きだしやすいので、聴きだすシチュエーションを工夫するのも一案ですね。
仕事の本音は雰囲気や間合いで感じ取ろう
仕事をしている時には、周りはほとんど全員が本音を言わずに建前でやっていると考えても過言ではありません。
そういう人たちから、いちいち本音を聞きだすことは、時間や労力を無駄に費やすことになりますし、聞かれた人にとっては言いたくないということもありそうですよね。
そのため、仕事中は特に、本音を相手の口から言わせるのではなく、空気を読み取ったりその場の雰囲気などから読み取る努力をする事も、職場で求められるスキルの一つですよね。
仕事中に本音で話さない人は怖い?
仕事を一緒にしているときに本音で話さず建前ばかりで話す人は、他人から見ると心の中で何を考えているのか分からないので怖いというイメージがありますよね。
もちろん、耳から入ってくるのは建前だけなので、心の中が分からないという点では未知な部分はあるでしょう。
しかし、一般的には人の本音は、その人の態度とか雰囲気、間合いなどから感じ取ることができます。
だから、建前で話していても注意していれば、言葉ではないその人の声が心に聞こえてくることはありますね。
仕事で本音を話さない人は怖いと身構えるのではなく、本音を言わない人に対しては、その人の雰囲気や表情から空気を読み取ることで、その人の本音を知ることができます。
本音と建前は職場で使い分けたほうが良いの?
職場では、本音と建て前を上手に使い分けることが必要です。
うまくできないという人は、周囲の本音と建前の使い分けを見よう見まねで、スキルを上達させる努力と工夫をしましょう。
例えば、「今日残業できる」と上司から聞かれたとしましょう。
とてもソフトな聞かれ方なので、一見するとそれが建前だとは気づかないことがあるかもしれませんよね。
しかし上司から残業できるかどうかと聞かれた時には、おそらく現在あなたに任せている仕事を早く終わらせてほしいとか、まだ終わっていないのかという催促なのかもしれません。
また、暗に「今日中に終わらせて」と言っているのかもしれません。
また、「この間頼んだ資料、どうなっている?」と聞かれた時には、上司は進捗状況を知りたいわけではなく、暗に早く終わらせてほしいと言っていることが多いですよね。
そうした上司の本音を汲み取ることができれば、「現在、最終チェックを行っていますので、本日の午後3時までにお渡しできます。」と具体的な答えができるでしょう。
上司からの質問には空気を読もう
一見すると仕事とは関係なさそうな会話にも建前が隠されていることもあります。例えば女性社員が上司から「今恋人はいるの?」と聞かれたとしましょう。
人によってはセクハラだ!なんて感じてしまうような質問ですが、実は上司の本音は、あなたに責任ある仕事を任せても良いのかどうかを判断するための質問ということも考えられますよね。
この場合、「はい、恋人はいますけれど、緊急の仕事ならデートをキャンセルすることは可能です。彼も仕事に対しては理解があります。」と答えれば、責任がある仕事を任せてもよさそうだな、という印象を上司に与えられます。
まとめ
仕事においては、本音と建て前を上手く使い分けることは、とても大切なことです。
上手にできないという人は、周囲から学び、建前というスキルを身に着けたいですね。
取引先や顧客に対する本音と建前の使い方と、職場の中における使い方とでは、若干本音が垣間見える度合いは異なりますが、上手く空気を読みながら、波風を立てることなくスムーズな業務を行いたいものです。