・生活残業で稼ぐ同僚を見ているとイライラする
・生活残業する人と評価が同じで不公平に感じる
・生活残業を認める会社を辞めようか迷っている
このような悩みや不安を抱えていませんか?
こんにちは。転職を7回以上繰り返し、キャリアアップして成り上がってきた転職上級者です。今回は、生活残業する人の特徴や理由について解説していきますね。
実は生活残業をされると、あなたにも迷惑がかかってしまうのです。
生活残業をする人が多ければ多いほど、あなたのように真面目に頑張っている社員にかかる迷惑は大きくなっていきます。
あなたの周りにいる仕事ができる社員でイライラしている人がいたら、同僚の生活残業に対して腹を立てているのかもしれませんよ。
この記事では、生活残業をする人の特徴や理由、生活残業を辞めさせる対策について解説しています。
もし、会社が生活残業対策をしないようなら、しっかりと職場環境が整っている会社に転職した方が、あなたの苦労が報われて幸せになれるかもしれませんよ。
生活残業が多い人の特徴や生活残業する理由とは?
そもそも、生活残業とはどのような意味でしょうか。
一般的には、「生活費を稼ぐために意図的に残業をすること」をいいます。
意図的な残業は多くの人がしたことがあると思いますが、生活残業をする人は一時的に残業するというよりは毎月きっちりと稼ぎたい分残業をする計画を立てています。
あなたの会社にもこのような生活残業している人はいませんか?
生活残業が多い人の特徴
生活残業をする人はこのような特徴があります。
社内をよーく見渡してみると、何人もいませんか?
- 日中の仕事を時間をかけてゆっくり行っている。
- トイレ休憩やタバコ休憩が目立つ。
- 意味のなさそうな打ち合わせがコンスタントにある。
- ある程度仕事をコントロールできる中堅社員。
- 中堅社員でも平社員で安月給。
- 仕事では注目をされなくて影が薄い。
生活残業をする人の特徴としては、特別に多くの仕事を与えられていないし、スキル不足で残業するような仕事内容でもないのに、昼間から残業できるように仕事のペースを調整していることが多いです。
中堅社員になると若手への指導に時間をとられてしまって自分の仕事が後回しになってしまったと言い訳をして生活残業をする人もいます。
案外、社内で存在感のない目立たない人が何食わぬ顔で生活残業していることが多いですよ。
定時後にコンビニで夕飯やおやつを買ってきてチンタラ生活残業する気満々だったりとか。
生活残業をする人の理由
生活残業をしている知人に何人か聞いてみたらこのような回答でした。
生活残業のは生活費を増やす目的で行っていることがほとんどです。
- 何年も給料が上がっていない。
- プライベートで大きな買い物をした。(車や家など)
- 借金の返済をしたい。(奨学金、ギャンブルなど)
- 既婚者がお小遣い稼ぎを目的としている。
- 妻子持ちで生活費が必要。転職するほど能力が高くない。
やはり生活に直結しているといった理由がほとんどです。
個人的な理由が多いし、仕事に対する熱意やスキルといった面では低いほうかもしれません。
このような理由を会社の上司は知ってか知らずか何も対策しないので生活残業常習者が出てくるのです。
たいした仕事もないのに残業されたら、会社側からすると「残業泥棒」と言いたいところです。
会社として生活残業を無くすような対策をしなければうまく利用されてしまい、いつまで経っても業績が良くなっていきませんね。
会社として正しい評価をして給料が上がる仕組みを作ったり、何か対策が必要です。
生活残業が迷惑になる理由とは?
生活残業が評価されてしまい頑張っている人が適正に評価されない
多くの会社で意識が変わっていない部分です。
間違った考えといったところでしょうか。
- 残業してまで仕事をしている人は、仕事熱心でやる気がある。
- 残業もしない人はやる気がない人。
- 昇給や出世させるならいつも残業して頑張っている人にしよう。
未だにこのような間違った評価が行われている会社が多いです。
同じ仕事量でも生活残業した人の方が評価されてしまい、昇給や出世もできないとなると腹が立ちますよね。
真面目に働いて仕事を早めに終わらせるのが馬鹿げてきます。
生活残業をする人がいて、それを評価する会社が、適正に評価されるべき人に迷惑をかけていることになります。
このような職場だと、仕事のできる人は適切な評価をしてくれる会社に転職してしまいます。
会社として残業が美徳となっているため早く帰りたい社員に迷惑
会社の社風が影響するところも大きいです。
生活残業をする人よりも多くの仕事を終わらせて早く帰る社員に「もう帰るの?」とか「Aさんはまだ残業して頑張ってるよ」とか言う上司がいます。
長時間働くことが会社への忠実とでも言わんばかりに、仕事を終わらせて早く帰る社員に嫌味な一言二言を浴びせてきます。
要するに生活残業する人がいなくなればこのようなことは無くなるのです。
生活残業している人はいつも同僚に迷惑をかけていることになります。
厄介なことに本人は気が付いていないし、上司に褒められて浮かれて、また残業しようと思っている可能性が高いです。
残業の内容が明日やればいいようなどうでもいいことをしている
日中の仕事を時間をかけてゆっくりやっていたり、普段やらないような掃除を行ったりして残業時間を稼いだりします。
それって本当に今日中にやる必要あるの?という内容の仕事をして残業をします。
これも悪循環なのですが、仕事をきっちり終わらせて早く帰った社員がやらないことや気が付かないことを無理やり生活残業する人は見つけてしまうので、そんな姿を見た上司は「積極的な姿勢がある」などと評価してしまうのです。
生産性の高い仕事をしている人が評価されないような仕組みになってしまっているので大迷惑です。
この課題の根源は、評価基準が明確でないことと、評価基準に沿った仕事の評価制度が運用できていないということです。
転職してしまった方が毎日イライラしないし、ストレスも無くなるのかなーと思ってしまいますね。
残業代を年収換算すると大きなコストになる
生活残業をされると会社や部署にはどれくらいのコストが発生するか気になりますね。
1日や1ヶ月だと大した金額ではないように思いますが、1年間となるとけっこう大きな金額ですね。
残業の時給:2,000円と仮定する。
毎月の残業時間:2時間と仮定する。
1日あたり:2時間×2,000円=4,000円
1ヶ月あたり:2時間×20営業日×2,000円=80,000円
1年あたり:12ヶ月×80,000円=960,000円
残業の時給:2,000円と仮定する。
毎月の残業時間:4時間と仮定する。
1日あたり:4時間×2,000円=8,000円
1ヶ月あたり:4時間×20営業日×2,000円=160,000円
1年あたり:12ヶ月×160,000円=1,920,000円
1日2時間残業され続けるだけでも年収約100万円近くのコストになります。
あくまで1人あたりのコストなので、10人いたら年間1,000万円のコストがかかります。
頑張って稼いだ人の利益が全部、生活残業で食いつぶされていく状況です。
そのため、成果を出した社員の給料が上がり難くなり不満が溜まっていきます。
生活残業対策をして無駄な残業をやめさせる方法
評価制度を整えて上司が仕事も時間も管理する
生活残業がまかり通っている最大の理由は、会社にしっかりとした評価制度がないからです。
生活残業を多くの人がすることで業績がいつまで経っても良くなりません。
まずは評価制度を整えることから始めましょう。
あなたが上司という立場でないとしたら、上司に目標制度導入の提案をしてみましょう。
- 360度評価にして同僚からの評価を盛り込む。
- 既定の労働時間内にどれだけの仕事量をこなしたか。
- 業務を効率的に行う工夫をしたか。
- 与えられた仕事に見合った残業時間だったか。
- 半年前、一年前に比べて生産性がどれだけ向上したか。
具体的には、このような観点を盛り込むと生活残業者が減っていきます。
生活残業が出来なくなった人は居心地が悪くなり辞めていく可能性もあります。
辞めてもらった方が無駄なコストが出ないので会社経営は健全になります。
評価制度ができてもしっかり日々運用できていないと変わらないので、上司の立場の人は責任を以て評価制度を浸透させなければいけません。
社員の給料アップの希望が持てる仕組みを整える
評価制度を整えたうえで、社員の給料が役職に就かなくてもアップするような仕組みを整えましょう。
昇給や昇格を諦めている人も生活残業をしている場合があります。
社員の能力に応じて等級を分けて、等級ごとに仕事能力の定義をします。
等級に見合った給料を社員には払い、昇給したければ、等級に見合った仕事能力を発揮しなければいけないようにします。
生活残業をしていた人の中にはスキルが低い人がいると思うので、そのような人達には苦痛かもしれません。
今まで評価されるべき人達がまともな評価を受けることができて、能力アップすれば昇給できるという希望が湧きます。
逆に残業しないで生産性の高い仕事をする人が評価されるようになるので、生活残業をしていた人達が頑張るようになります。
くれぐれもスキルアップのために残業している人を認めないようにしましょう。
今までと変わらなくなってしまうためです。
残業してでも稼ぎたい人には意味のある仕事を与える
残業してでも稼ぎたいという人の言うことを聞く必要はありませんが、どうしても生活のために残業代が必要という人がいる場合は、仕事を上乗せして残業してもらいましょう。
残業しないで帰っている人と同じ仕事量だと不平等になってしまうためです。
そして与える仕事は明日以降にやる予定だった意味のある仕事を与えましょう。
生活残業をする人はダラダラと残業する癖がついているので、一定量の仕事を与えて残業をさせたときに思ったほど対応できていなければ、いかなる理由があっても今後残業を認めないようにしましょう。
能力のない人に残業をさせても無駄なコストにしかなりません。
そもそも、残業ができるということがいけないので、見込み残業代込みの給料にしてしまえばいいのです。
会社は副業解禁して、どうしても稼ぎたい人は副業するようにすればよいと思います。
会社側と社員それぞれの生活残業が引き起こす末路とは?
会社側の末路
生活残業者が評価されてしまうような職場だと、スキルのある人からどんどん会社を辞めていきます。
そして生活残業をしているスキルのない社員ばかりが残るので、業績は上がるどころかどんどん下がっていきます。
辞めてしまった人の後釜が入社してきても、そのような環境ではすぐに辞めてしまいます。
負の連鎖が止まらない状況になる可能性が高いです。
辞めた社員が口コミサイトでブラック企業と書き込みをしてしまったら、もうまともな人材は入社してきません。
社員側の末路
生活残業をする人としない人で溝が生まれます。
生活残業を認めている会社や生活残業をしている人に対してイライラするようになり、人間関係が崩壊していきます。
もしかしたら社員同士で喧嘩をしてしまうかもしれません。
そして、正当な評価がされなければ、上司との関係も悪くなり、行きつく先は転職となります。
転職するリスクを背負えないような人の場合は、「だったら自分も生活残業してやる」と開き直って生活残業をし出す人が現れるかもしれません。
長時間労働の末に体調を崩して休みがちになる人が出てくる可能性があります。
生活残業対策をしない会社は辞めた方が幸せになれる
これまで説明した通り、生活残業が認められてしまっている会社で働いていてもデメリットが多いのです。
成果を出しても正当な評価がされなかったり、生活残業する人よりも仕事量が多くなったり、不公平なことが多々起きてしまいます。
会社が生活残業に対して何も対策をしないのなら、生活残業をするような人がいない職場で働いた方が幸せになれるはずです。
まとめ
生活残業をする人の特徴や理由、生活残業をすると同僚に迷惑がかかってるということについて解説しました。
生活残業をしている人を評価して、残業することなく仕事を終わらせた人を評価しないような会社は業績が落ちていく一方です。
仕事のできる人、人格的に良い人からどんどん辞めていくことになります。
あなたが管理職で権限がある場合は、価値のある人を転職させないためにも、最低限評価制度だけでも見直しましょう!