やす先輩40代半ば、転職10回の管理職。上場もベンチャーもブラックも経験してきました。失敗も学びも交えながら、キャリアや働き方に悩むあなたへ“現実的な解決策”を届けます。
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「また休み?」「新人なのに休みすぎじゃない?」
そんな声を耳にしたことはありませんか?
確かに、仕事を休みがちな新人を見ると、「甘えでは?」と感じる人も多いでしょう。
しかし、表面だけを見て“怠け”と判断するのは危険です。
背景には、体調不良・ストレス・職場適応の遅れなど、
誰にでも起こりうる「心身のサイン」が隠れています。
この記事では、やす先輩の実体験をもとに、
新人が休みがちになる理由と、上司・同僚としての正しい接し方をお伝えします。
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仕事を休みがちな新人に見られる「3つの共通点」
新入社員が「よく休む」「体調不良が多い」と聞くと、つい“甘え”や“やる気の問題”と結びつけてしまいがちです。
しかし、実際にはその背景に「心の疲労」「人間関係の難しさ」「環境への適応不全」といった“構造的な要因”が潜んでいることが多いのです。
新人の欠勤が続くとき、見るべきは「休んだ回数」ではなく「何がそうさせているのか」。
ここでは、仕事を休みがちな新人に共通する3つのサインを掘り下げます。
体調不良が長引くほど「心の疲れ」が隠れている
朝起きられない、微熱や頭痛が続く。それは単なる体調不良ではなく、ストレス反応の可能性があります。
特に真面目で責任感が強いタイプの新人ほど、体が限界でも「休むなんて申し訳ない」と思い、無理を続けてしまう傾向があります。
その結果、心と体のバランスが崩れ、慢性的な疲労・不眠・食欲低下・微熱の持続など、目に見える症状として現れます。
さらに厄介なのは、本人が「メンタルの不調」を自覚していないケース。
「ただの風邪だと思っていた」「寝不足かも」と言いながら、根本はストレスによる自律神経の乱れであることも珍しくありません。
早期に気づくサイン例:
- 月に2回以上「体調不良でお休みします」の連絡がある
- 朝の出勤がギリギリ、または遅刻が増える
- 連絡文面が淡泊・短文化していく(エネルギーの低下)
上司や先輩が「なぜそんなに体調を崩すの?」と問い詰める前に、
「もしかして心が疲れているのでは?」と仮説を持って寄り添う姿勢が大切です。



新人の“休み癖”を疑う前に、“頑張りすぎ癖”を疑ったほうがいい。
本気で頑張る人ほど、限界を自覚できないまま倒れます。
職場の人間関係・報連相が苦手で孤立しやすい
新人が体調不良を理由に休む背景には、コミュニケーションの壁があります。
とくに、「報連相(報告・連絡・相談)」が苦手なタイプは、トラブルやミスを抱え込んでしまう傾向が強いです。
たとえば
- 先輩に相談しようとしても忙しそうで声をかけられない
- ミスを伝えたら怒られると思い、結局黙り込む
- 報告が遅れたことで指摘を受け、「また怒られる」と思い込む
こうして小さなストレスが積み重なり、「出社するのが怖い」→「体調不良を理由に休む」という流れに陥ります。
また、休む連絡の仕方ひとつにも、その心理が表れます。
「すみません、今日は体調が悪くてお休みします」という短い一文。
そこに、“本当は相談したいけど話せない”というサインが隠れているかもしれません。
職場が取るべきアクション:
- 1on1で「何に困ってる?」「仕事量どう?」と定期的に声をかける
- 報告の遅れを“叱責”ではなく“共有の遅延”として受け止める
- メールやチャットだけで判断せず、直接の会話を意識的に設ける



「連絡が遅い=怠けてる」と決めつけた瞬間、信頼の糸は切れます。
実は“伝え方がわからない”だけの新人も多いんです。
環境変化への適応が追いついていない
多くの新人が「入社3ヶ月目」に壁を迎えます。
最初の緊張感が薄れ、仕事の現実と理想のギャップが見えてくる時期。
ここでよく起こるのが、“慣れた頃に崩れる”現象です。
入社直後のストレスは「慣れ」で乗り切れることが多いですが、
試用期間の後半になると、次のような心理変化が訪れます。
- 「まだ成果を出せていない」と焦る
- 「同期と比べて遅れている」と落ち込む
- 「失敗したら評価が下がる」とプレッシャーを感じる
このプレッシャーが限界を超えると、
体調不良・遅刻・欠勤という形で表面化します。
さらに、在宅勤務やオンライン環境が多い職場では、
ちょっとした変化(服装・発言・表情)に気づきにくく、
“見えない孤立”が進行しているケースも少なくありません。
フォローのポイント:
- 「慣れてきた頃こそ注意が必要」と上司・教育担当で共有する
- ストレスチェックや1on1の頻度を“減らさない”
- 「最近どう?」と雑談から始める定期接点を持つ



新人のストレスは、“静かに溜まって静かに限界を迎える”のが怖い。
声を上げられない人ほど、サインを拾う側の観察力が大切です。
「仕事を休みがちな新人」の背景には、怠けではなく“環境適応の限界”が潜んでいます。
- 体調不良は、心の疲れのサイン
- 孤立は、報連相の未熟さの裏返し
- 慣れた頃の欠勤は、見えないストレスのピーク
休む回数を数えるより、「なぜ休むのか」を理解すること。
それが、チームにとっても新人にとっても、最も意味のある第一歩です。
「仕事休みがち=甘え」では片づけられない理由
新人が休みがちになると、職場では「根性が足りない」「最近の若者はメンタルが弱い」といった声が上がりがちです。
しかし、その“表面的な印象”だけで判断するのは非常に危険です。
実際には、「頑張りすぎ」「環境への適応不足」「心理的安全性の欠如」といった“構造的な要因”が絡み合っています。
ここでは、「仕事休みがち=甘え」という短絡的な見方がいかに誤解を生むかを、3つの視点から深掘りします。
「真面目すぎる人」ほど限界まで頑張って倒れる
頑張り屋の新人ほど、実は最も危険です。
彼らは「自分が休むと迷惑がかかる」「我慢すればきっと乗り越えられる」と信じており、
SOSを出すことを“甘え”と誤解している傾向があります。
しかし、身体や心には限界があります。
強い責任感を持つ人ほど、心身の疲労を放置して倒れるまで頑張ってしまうのです。
こうした人たちにとっての「休む」は、怠けではなく“防衛反応”です。
つまり、心身のバランスを守るための“最後の手段”。
典型的なサイン:
- 休みの前日に遅くまで業務チャットを送っている
- 有休を取りづらく、無理に出勤してミスを重ねる
- 相談しようとしても「忙しいだろうし…」と遠慮する
上司や同僚が「休みがち」と感じたときこそ、
「どうした?」と声をかける勇気が求められます。



“弱い人”が倒れるんじゃない。
“我慢してきた人”が倒れるんです。
当日欠勤が増える背景に「組織の声かけ不足」
「また当日欠勤か」「頻度が多いな」と感じたとき、
上司がやるべきは“叱責”ではなく“観察”です。
新人の当日欠勤が増える背景には、
組織内でのコミュニケーションの希薄さが存在します。
特に、1on1や雑談が少ない職場では、
不安やストレスが“報告前に限界を迎える”ことが多いのです。
ありがちな悪循環:
- 日報で「大丈夫」と書かれているので安心する
- 実際は睡眠不足・食欲不振・集中力低下が進行
- 限界を超えて、当日朝に「休みます」
このとき、上司や先輩の「また休むのか」という一言が、
本人の自信を完全に折ってしまうことがあります。
逆に、「無理せず、体調を優先していいよ」と伝えるだけで、
“居場所がある”という安心感が生まれ、復帰のスピードが早まるケースも多いです。



当日欠勤が増えるのは、“個人の甘え”ではなく“組織の沈黙”。
声をかけない職場は、休む人を増やす職場です。
「メンタル不調を隠す文化」が休みを増やす
日本の多くの職場では、いまだに「心の不調=弱さ」という誤解が根強く残っています。
この空気が、“メンタル不調を隠す文化”をつくり、結果的に欠勤を増やしているのです。
新人が「体調不良」とだけ伝える背景には、
「ストレスで休む」と言うと評価が下がるのでは、という恐れがあります。
本当は心が限界でも、“体調不良というオブラート”でしか休めない。
このような環境では、問題の根本が改善されず、
休みが増える→同僚の負担が増える→さらに言いづらくなるという悪循環が生まれます。
そして何より危険なのは、上司の何気ない一言です。
「うつじゃないよね?」
「まだ新人なのに、そんなことで?」
こうした言葉は、相手の自己肯定感を一瞬で崩します。
その瞬間、社員は「もう話しても無駄だ」と心を閉ざすのです。
職場が取るべき対応:
- 「メンタル=甘え」ではなく「体調の一部」として扱う
- ストレスチェックや1on1を“事務作業”で終わらせない
- 上司自身が“弱音を出せる空気”を率先して見せる



メンタルの不調を隠す職場では、結局誰も守れません。
「弱さを出せる」ことこそ、組織の強さなんです。
「仕事を休みがち=甘え」と決めつけるのは簡単ですが、
その裏には「真面目さ」「沈黙」「文化」の三重構造が存在します。
- 真面目すぎて休めない
- 声をかけてもらえず孤立する
- 弱音を出せない空気に押しつぶされる
これらが重なったとき、人は初めて「休む」という形でしかSOSを出せなくなります。
本当に必要なのは、「なぜ休むのか」を責めることではなく、
「どうしたら安心して働けるか」を一緒に考える文化です。
上司・同僚ができる「休みがちな新人」への正しい接し方
「休みが多い新人」に対して、つい“自己管理の甘さ”や“迷惑”という感情が先に立ってしまうのは自然なことです。
しかし、本当に育成力のある職場は、「責める」よりも「支える」視点を持っています。
欠勤の頻度よりも、「何が起きているのか」「どうすれば立ち直れるのか」を一緒に考える姿勢こそが、長期的に組織を強くします。
ここでは、上司や同僚がすぐに実践できる3つの対応策を紹介します。
状況を責めず、“安心して話せる空気”をつくる
欠勤が続くと、「また休むの?」という不満が心の中で芽生えがちです。
しかし、当人は休みたいわけではなく、「出たいけど出られない」状態に陥っていることが多い。
上司や同僚がまず意識すべきは、欠勤そのものではなく“背景”に焦点を当てること。
大切なのは、「なぜそうなったのか」を一緒に整理する姿勢です。
面談や1on1の際は、次のような“トーン”が信頼を生みます。
- NG:「最近どうしたの? 休みすぎじゃない?」
- OK:「体調は大丈夫? 何かサポートできることある?」
また、話を聞くときは“評価ではなく理解”を意識します。
報告を受けても、「でも…」や「それは言い訳だよね」などの否定ワードは避けましょう。
新人にとっての安心は、「話を遮られずに最後まで聞いてもらえること」。
たったそれだけで、“次は相談してみよう”という信頼が生まれます。



「頑張れ」より「どうした?」のほうが、人は救われます。
信頼は“励まし”ではなく、“理解”から始まるんです。
試用期間中でも“改善のチャンス”を設ける
「試用期間中なのに休みが多い。もう見切ったほうがいいのでは?」
そう感じる上司もいるかもしれません。
しかし、“休んだ回数”で人を切るのは、育成の放棄です。
試用期間中に見るべきは、「結果」ではなく「回復の姿勢」。
欠勤があっても、再出発への誠実な意志があれば、改善の余地は十分あります。
具体的なアプローチ:
- 欠勤の記録を事実ベースで残す(感情抜き・日付と理由を明確に)
- 面談で原因を共有し、改善計画を一緒に立てる
例:「週3日勤務から慣らしてみよう」「午前休を組み合わせよう」 - 不調を責めず、支援策を検討する
- 業務量の一時調整
- 勤務時間の短縮
- チーム内フォローの分担化
「正当な理由のある欠勤」(病気・メンタル不調・家庭事情)は、
評価対象から切り離して考えるべきです。
短期間で結論を出さず、「どんなサポートがあれば立て直せるか」を
一緒に模索する姿勢が、長い目で見た“人材投資”になります。



試用期間は「見極め」より「支援」の時期。
一度支えた経験は、次の新人育成にも必ず生きます。
チーム全体で「新人のSOS」に気づく仕組みを
新人の不調は、上司一人では気づききれません。
だからこそ、チーム全体で早期発見・早期フォローを仕組み化することが重要です。
たとえば、以下のような“見守り仕組み”が効果的です。
- 気づいた違和感を共有できるチャットルームやメモ機能
→「最近表情が暗い」「休憩が短い」などの小さな気づきを共有 - 週1回の“新人ウォッチミーティング”
→ 上司・メンター・同僚で新人の様子を共有(1人10分でもOK) - フォロー役を1人に集中させない
→ 「上司1人が背負う構造」ではなく、“チーム全員で支える文化”をつくる
また、電話やチャットでの「体調不良の連絡」への反応にも注意が必要です。
「本当かな?」と疑うより、まず受け入れる姿勢を持ちましょう。
なぜなら、“信じてもらえなかった経験”は、次の休みをさらに言いづらくさせるからです。
結果として、欠勤が長期化する原因にもなります。



新人の不調は“チーム全体の課題”。
「気づけた人が助ける文化」が、強い組織をつくります。
休みがちな新人への対応は、「甘やかす」ことではありません。
信頼をベースに、再出発のチャンスをつくること。
その過程で、職場全体の“人を見る力”が磨かれます。
欠勤が多い新人を責める前に、「話を聞く」「支援を提案する」「チームで支える」。
この3つを実行できる職場こそ、人が育つ職場です。
やす先輩の体験談|休みがちな新人を「責めずに支えた」話
当時の状況:新人が3週連続で月曜欠勤、チームに不満が噴出
僕がマネージャーをしていた頃、入社半年の新人Aさんがいました。
真面目で仕事熱心なのですが、3週連続で月曜に欠勤が続いたのです。
最初の1回は「体調を崩したのかな」と思っていました。
しかし2回目、3回目と続くと、チーム内から不満の声が上がり始めました。
「また休み?」「こっちはフォローで残業だよ」
業務に影響が出始め、周囲の苛立ちも募っていく。
僕自身も、「入社半年でこれでは甘いんじゃないか?」と感じていました。
当時の僕は、「休み=意識が低い」という先入観を持っていたんです。
感じたこと:最初は「甘えだ」と思ったが、違和感を覚えた
ただ、その「甘えだ」という感情の裏で、ふとした違和感がありました。
Aさんは決して怠け者ではなく、普段は報連相も丁寧で、責任感のあるタイプ。
それなのに、なぜ休みが続くのか。
気になって、欠勤前後のチャット履歴やタスク管理ツールを見直したところ、
前週の金曜日に必ず“細かい指摘”を受けていたことに気づきました。
上司(僕の上司)が会議で厳しいフィードバックをするたび、
Aさんの顔がどんどん強張っていったのを思い出しました。
「もしかして、体調不良の裏に“精神的な疲れ”があるのでは?」
そう思った瞬間、僕の中の「怠けているのかも」という疑念が消えました。



“甘え”と“限界”は、表面上は同じように見える。
でも、原因を掘り下げれば、まったく違う現実がある。
行動:1on1で話を聞くと、体調不良の裏に“上司の怖さ”があった
翌週、1on1の時間をつくり、率直に話を聞くことにしました。
僕はこう切り出しました。
「最近体調どう?無理していない?」
最初は「すみません、大丈夫です」と繰り返していたAさん。
しかし沈黙の後、ポツリと本音が出ました。
「正直、上司に報告するのが怖くて…。金曜の会議の前になると、体調が悪くなるんです」
その一言に、すべてがつながりました。
Aさんの“月曜欠勤”は、金曜に受ける厳しい指摘へのストレスによるものでした。
つまり、体が休みを求める“防衛反応”だったのです。
そこで僕は上司に相談し、Aさんの報告スタイルを一部変更しました。
直接のフィードバックを避け、僕を経由して報告する仕組みに変えたのです。
さらに、業務量も調整し、「自分のペースでやっていい」と伝えました。
Aさんの表情は明らかに柔らかくなり、その週から欠勤はぴたりと止まりました。
結果:業務を調整し、出勤ペースが安定
環境を変えてから1ヶ月後、Aさんは安定して出勤できるようになりました。
それだけでなく、仕事への自信を取り戻し、
報告書の精度も上がり、クライアント評価も上々に。
周囲のメンバーも「前より明るくなったね」と声をかけるようになり、
チームの空気まで柔らかくなったのを覚えています。
結果的に、“支える側の姿勢”がチームの信頼を強くしたのです。
学び:休みがちな新人ほど、安心できる環境を整えることが大事
この経験で痛感したのは、
「休みがち」は本人の問題ではなく、環境が試されているサインだということ。
叱責やプレッシャーよりも、
「大丈夫」「焦らなくていい」という安心感を与えたほうが、
結果的に生産性もチーム力も上がる。
僕自身、かつては「厳しくしないと育たない」と思っていましたが、
本当に成長するのは、“安心できる場所で挑戦できる人”でした。



人は、責められて変わるんじゃない。
「信じてもらえた」と感じた瞬間に、変わるんです。
休みがちな新人に必要なのは、正論ではなく理解。
「なぜ休むのか」よりも、「どうすれば出社できるのか」を一緒に考える姿勢が、
その人のキャリアを、そしてチームを救うきっかけになります。
「新人の休み」をどう受け止めていますか?
新人がよく休むと、「信用できない」「社会人として甘い」と感じる人は多いでしょう。
しかし、少し立ち止まって考えてみてください。
あなた自身が新人だった頃、何に悩み、どんなときに心が折れそうになったか。
「自分が新人の頃、何に悩んでいたか」思い出してみる
初めての職場、慣れない人間関係、評価への不安。
新人時代は、誰もが“わからないことだらけ”のなかで不安と闘っています。
たとえば、
- 「報連相が遅れて怒られた」
- 「先輩の指示の意図が読めず、失敗した」
- 「プレッシャーで眠れず、体調を崩した」
そんな経験を経て、今の自分があるはずです。
だからこそ、「休みがち=だらしない」と切り捨てる前に、
“かつての自分も同じように戸惑っていた”という視点を取り戻すことが大切です。



自分が一番つらかった時期を思い出せる人ほど、
人に優しく、育てる力を持っています。
休む頻度よりも、“回復の姿勢”を評価できているか
「月に何回休んだか」という数字だけで新人を判断していませんか?
実は、休む回数よりも大切なのは、“どう戻ってきたか”です。
- 休んだ翌日にきちんと謝罪や報告ができる
- 体調管理や業務スケジュールを見直している
- 同じ失敗を繰り返さないようメモや相談をしている
こうした行動は、「逃げ癖」ではなく“立ち直る力”の表れです。
新人が本気で回復しようとしているとき、
それを認められる上司・同僚がいるかどうかで、その人の未来は大きく変わります。



欠勤の数ではなく、「戻ってきた勇気」を見てあげてほしい。
その一歩を認めるだけで、次の一歩はもっと力強くなる。
休みを責めるより、再発を防ぐ“環境改善”を優先できているか
欠勤が続いたとき、つい「本人の問題」として処理しがちです。
しかし、多くの場合、根本には“組織側の課題”があります。
- 業務量が偏っていないか
- 話を聞ける上司やメンターがいるか
- チームの中に“相談できる雰囲気”があるか
たとえ本人が改善努力をしても、
環境が変わらなければ、また同じストレスが積み重なります。
つまり、「休む人を減らす」のではなく、
“休まなくてもいい職場”をつくる視点が必要です。
新人の欠勤は、チームの“温度計”のようなもの。
その変化を感じ取って動けるリーダーほど、職場全体の信頼を育てられます。



人を責めても変わらない。
でも、環境を変えれば、誰かがもう一度立ち上がれる。
「新人の休み」をどう受け止めるかは、職場の成熟度を映す鏡です。
責める文化ではなく、支える文化を育てること。
それが結果的に、休む人を減らし、長く働ける職場をつくります。
新人の“欠勤”は、組織の“気づき”でもある。
そのサインを見逃さない職場こそ、信頼と人が育つ現場です。
まとめ
仕事を休みがちな新人には、必ず理由があります。
それは「やる気がない」わけでも、「根性が足りない」わけでもありません。
多くの場合、環境・ストレス・体調のバランスが崩れた結果として起きているものです。
だからこそ、必要なのは“叱責”ではなく“理解”。
上司や先輩が「なぜ休むのか」ではなく「どうすれば出社できるのか」を一緒に考える姿勢に変えたとき、
新人は「信じてもらえた」と感じ、自分からもう一度立ち上がる力を取り戻します。
支える姿勢は、決して甘やかしではありません。
むしろそれは、信頼を基盤にした育成の第一歩です。
そして、その一歩がチームの空気を変えます。
誰かが弱ったとき、誰かが支える。
そんな循環が生まれた職場は、結果として離職が減り、全員のモチベーションが高まります。
新人の「休み」は、組織の“問題点を教えてくれるサイン”。
そのサインを見逃さず、「責める」から「支える」へ。
その意識の転換こそが、職場をより強く、より優しくしていくのです。
よくある質問
- 新人が月1で休むのは多い?
-
業種や業務負荷にもよりますが、月1回程度の欠勤は決して珍しくありません。
ただし、理由が「毎回体調不良」や「同じ曜日・時期に集中」している場合は、
心身のストレスや環境要因が関係している可能性があります。
早めに1on1や面談を設けて、背景の把握と環境調整を行うのが効果的です。 - 新入社員がよく体調不良で休むのは甘え?
-
甘えではなく、ストレスや環境変化に対する防衛反応の一種です。
真面目な人ほど「迷惑をかけたくない」と無理をし、限界を超えて倒れるケースも。
一度しっかり話を聞き、業務量・指導方法・人間関係を見直すことが、
結果的に早い回復と定着につながります。 - 欠勤が多い新人は試用期間で切るべき?
-
短絡的な判断は避けましょう。
「欠勤の回数」よりも、その後の行動と回復への努力を見ることが大切です。
たとえば、- 欠勤理由が正当か(病気・メンタル不調など)
- 改善の意志があるか(報連相や再発防止策の提案)
- チーム内でフォローが可能か
この3点を基準にすれば、公平で信頼を失わない判断ができます。
- 体調不良の連絡が多い新人にどう対応すべき?
-
まずは「また?」ではなく、「どうしたの?」と声をかけること。
その一言が、“この人は話を聞いてくれる”という安心感につながります。
状況を把握した上で、医療機関の受診、勤務時間の調整、業務の再割り振りなど、
現実的な支援策を検討することが重要です。 - 新人がよく休むとチームの士気が下がる場合は?
-
チームの不満を放置せず、感情の共有とルールづくりを並行して行いましょう。
「責める」ではなく「支える」を共通認識にすることで、
他のメンバーも安心して働ける職場になります。
「チーム全体で支える文化」が根づくと、
離職率の低下だけでなく、新人育成スピードの向上にもつながります。
