やす先輩40代半ば、転職10回の管理職。上場もベンチャーもブラックも経験してきました。失敗も学びも交えながら、キャリアや働き方に悩むあなたへ“現実的な解決策”を届けます。
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扱いにくいのに、なぜか成果を出す。
「優秀なんだけど、正直ちょっと疲れる…」そんな部下はいませんか?
実は「扱いにくい部下 優秀」タイプには、頭の回転が速く、妥協を嫌う“ブリリアントジャーク”気質が隠れていることがあります。
放置すれば腐る一方、上手に扱えば組織の成長ドライバーにもなり得ます。
この記事では、
- 扱いにくい優秀な部下の心理と特徴
- 女性・男性別のタイプと接し方
- 放置や誤ったマネジメントで「人が腐る瞬間」
までを、やす先輩の実体験を交えながら徹底解説します。
もし今、「上司とうまくいかない」「優秀なのに評価されない」と感じているなら、
あなたの実力を正当に評価してくれる環境に出会うチャンスです。
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扱いにくい部下が「優秀」に見える理由と特徴
職場で「この人、扱いにくいな…」と思う部下ほど、実は超優秀な人材であるケースが少なくありません。
彼らは、周囲が気づかないレベルで物事を分析し、最短距離で成果を出す方法を見抜くタイプです。
ただし、その頭の良さゆえに、上司との衝突が起きやすい構造的リスクも併せ持っています。
ここでは、扱いにくく見える優秀な部下の心理と、その背景にある「上司側の錯覚」を深掘りしていきます。
頭のいい部下ほど“納得できない指示”に反発する
優秀な部下は、上司の発言を「言葉通り」ではなく「意図」で捉えます。
つまり、「なぜその指示が必要なのか」「目的と手段が合っているのか」を瞬時に分析するのです。
そのため、納得できない指示や矛盾した方針に直面すると、
ただ従うのではなく「それって本当に意味がありますか?」と合理的な疑問を投げる傾向があります。
この行動が「反抗的」「生意気」と受け止められがちですが、実は責任感と当事者意識の裏返しです。
彼らは“結果”にこだわるあまり、手段が非効率に見えると違和感を覚えずにいられないのです。



「指示に従わない=反抗的」と決めつけるのは早いよ。
優秀な部下ほど、“成果のためにあえて異を唱える”んだ。黙って従う部下よりよほど頼もしい存在さ。
優秀すぎる部下が怖いと感じるのは「上司の防衛反応」
「彼、優秀すぎて正直ちょっと怖い…」
そんな感情を抱いたことがある上司は少なくありません。
この“怖さ”の正体は、多くの場合、上司の自己防衛反応です。
超優秀な部下ほど、上司の判断ミスや曖昧な説明を瞬時に見抜きます。
結果として、上司の「自分の立場が脅かされるかもしれない」という不安を刺激するのです。
しかし、ここで距離を取ってしまうと、優秀な部下は「この人には話しても無駄だ」と判断し、心を閉ざします。
逆に、上司が素直に「なるほど、そこまで考えてくれていたんだね」と受け止められれば、
部下は一気に信頼を寄せ、最高の右腕へと成長していきます。



優秀な部下を“敵”ではなく“鏡”だと思うといい。
自分の弱点を映してくれているだけなんだ。怖いと感じたら、それは成長のサインだよ。
無能な上司ほど「優秀な部下を潰す」構造的理由
職場でしばしば起きる悲劇が、「優秀な部下を潰す上司」の存在です。
これは性格の問題ではなく、組織構造の副作用として生まれるケースが多いのです。
典型的なのは、次のようなパターンです。
- 上司が成果より「上下関係の維持」を優先してしまう
- 部下の意見を「否定」することで自分の立場を守ろうとする
- 自分より成果を出す部下に“嫉妬”や“脅威”を感じる
この構図の中で、優秀な部下は“報われない努力”を続け、やがて心が摩耗していきます。
結果、「もうこの職場では成長できない」と感じ、転職や離脱を選ぶケースも少なくありません。
特に日本企業では、「忠実さ」が「成果」より重視される風潮があり、
“イエスマン”が評価され、“異端の天才”が排除される傾向すらあります。
しかし、真に強い組織は、上司が自分より優秀な部下を活かせる環境を整えています。
それができる上司こそ、時代に選ばれるリーダーです。



部下を潰す上司って、結局は「自分の器の小ささ」と戦ってるだけ。
“優秀な部下が輝けるかどうか”が、その上司の実力を測るリトマス試験紙だね。
優秀だけど扱いにくい部下の「3タイプ診断」
まず前提。扱いづらさ=悪ではなく“扱い方の設計課題”です。
以下の3タイプに分け、簡易診断→兆候→つまずきがちなNG対応→有効なマネジメントの順で整理します。
※各タイプは混在することがあります。「支配(コントロール)」ではなく「設計(デザイン)」の発想でどうぞ。
理屈派タイプ(ブリリアントジャーク系)
“ロジック優先・最短経路志向”。協調性がない天才と誤解されがち。
簡易診断(当てはまる数が多いほど該当)
- 会議で「根拠は?」「KPIとの因果は?」と一次情報を求める
- ルールより合理性を重視し、例外運用を提案する
- 目的が曖昧だと着手しない/納得できない指示に反発
- スピード重視で粘り弱め(飽きっぽさ)がある
- 人の感情を軽視するつもりはないが、言葉が刺さりやすい
ありがちなNG対応
- 「いいからやって」で押し切る(反発&離反トリガー)
- 表層の“言い方”だけ注意し、論点(目的・仮説)に触れない
- 承認プロセスが多層で意思決定が遅いまま放置
有効なマネジメント(ブリリアントジャーク診断対策)
- 目的→評価基準→意思決定ルールの順で先に合意(PRD的に)
- 指示は箇条書きで前提・制約・成功条件を明示
- “正しさ”のぶつかりを避けるため、実験枠(スプリント2週間)を与える
- 対人インパクトはフィードバックプロトコルで数値化(例:会議発言の肯定/否定比 1:1以上)
- メンタリングよりピアレビュー環境(同格の強者)を用意
1on1で効く質問
- 「目的が10点満点で今いくつ?不足してる前提は?」
- 「あなたの案を小さく試すなら、最短の検証条件は何?」



“理屈派”は敵に回すと怖いが、味方にすれば部署のOSがアップデートされる。論破合戦ではなく、設計図の共有が鍵だよ。
感情派タイプ(プライド高め・承認欲求型)
“貢献欲が強く、評価とつながっていたい”。頑張りが可視化されないと腐りやすい。
簡易診断
- 「自分の仕事がどう評価されるか」を頻繁に確認
- 成果よりも貢献プロセスへの言及を好む
- 批評より共感の前置きで動きが良くなる
- 「任せてる」は放置と受け取りがち
- 目立つ仕事・役割にモチベが乗りやすい
NG対応
- 結果だけコメントし、努力や工夫に触れない
- 不在の場での評価(本人が気づかない称賛)ばかり
- 期待水準が曖昧で、合格ラインが動く
有効なマネジメント
- 期待役割(Role)×達成定義(DoD)を明文化し、合格ラインを固定
- レビュー時は事実→意味づけ→称賛→改善提案の順番で
- スポットライトを設計:社内LT/小さな表彰/リリースノートに名前
- フィードバックはリアルタイム短文(当日中20秒)で頻度重視
- 競争より協働の物語を作る(顧客ストーリー、部署越境PJ)
1on1で効く質問
- 「あなたの貢献が誰の何を救ったと思う?」
- 「次の評価で必ず入れたい実績を一緒に設計しよう」



“感情派”は熱量のエンジン。承認は甘やかしじゃない、再現性の燃料補給だよ。
自立型タイプ(管理不要・指示嫌い)
“放っておくと勝手に進むが、方針ズレが起きやすい”。放任と信頼の境界管理が要。
簡易診断
- 手順より成果の自由度を求める
- 会議・報告が最小でよいと考える
- 一度任せた領域に介入されると急速に冷める
- キャリアはセルフデザイン志向(学習投資が習慣)
- マネジメントより個のパフォーマンスに価値を置く
NG対応
- 委任後に細かく口出し(マイクロマネジメント)
- 成果物に到達する前にやり方の同質化を求める
- 「自由に」で丸投げし、レビュー窓口を用意しない
有効なマネジメント
- RACI+委任レベル(1〜5)を冒頭で合意(例:今回はLv4=決定も任せる)
- チェックポイントは“3点だけ”(中間アウトプットの定義を先に決める)
- 「口出し窓口」をレビュー基準として明文化(受入条件のチェックリスト)
- 成果公開の場(デモ会)をルーチン化して横展開
- 報酬はアウトカム連動を強め、自由度とセットで動機付け
1on1で効く質問
- 「今回、あなたが決めたい領域と事前合意すべき境界はどこ?」
- 「介入されると嫌なポイントを先に言語化しておこう」



“自立型”は任せ切った瞬間に最大火力を出す。境界の設計図さえ描ければ、最もコスパがいいタイプだよ。
3タイプ横断の運用テンプレ(即使える)
初回面談テンプレ
- 目的・成功指標(KGI/KPI)
- 委任レベル(1〜5)とレビュー頻度
- 期待される行動原則(3つだけ)
- NG例の共有(実例)
- フィードバック方法(同期/非同期/回数)
週次レビューの型(15分)
「事実(What happened?)→学び→次の仮説→支援が必要な壁→意思決定」
レッドフラグの共通指標
- 反論の根拠密度が下がる(理屈派の摩耗)
- 承認が届く速度が遅い(感情派の冷却)
- 境界の再合意がないまま介入(自立型の離反)



扱いにくい=ポテンシャル高いの裏返し。設計で勝つ上司になろう。次章は“女性部下の心理と接し方”に進むよ。
扱いにくい女性部下の心理と接し方
「女性部下との関わり方が難しい」「どう接すればいいかわからない」。
多くの上司が抱える悩みですが、その背景には心理的な“信頼形成の仕組み”の違いがあります。
男性部下は「役割」や「目的」で動くことが多い一方、女性部下は「信頼できる相手かどうか」を軸に行動を決めます。
つまり、信頼を築くまでは警戒し、心を開かない。そのため「扱いにくい」と感じられやすいのです。
ここでは、扱いにくく見える女性部下の内面の構造と、上司が取るべき接し方を3つの視点から深掘りします。
責任感が強く、信頼を得るまで心を開かない
多くの「扱いにくい女性部下」は、実は責任感が強く、自分の仕事に誇りを持っているタイプです。
ミスを嫌い、チームに迷惑をかけたくないという意識が強いため、慎重で完璧主義的になりやすい傾向があります。
その一方で、表面的な関係や曖昧な指示には心を閉ざします。
「何を求められているのか」「本気で信頼されているのか」が見えないと、コミュニケーションのシャッターを下ろしてしまうのです。
これは決して“反抗”ではなく、信頼を慎重に見極めるサイン。
軽い雑談や表面的な褒め言葉では心は動きません。彼女たちは、一貫した言動と誠実な対応を観察しています。
接し方のポイント
- 感情的な指摘ではなく、「期待している理由」を論理的に伝える
- 約束やフィードバックを“言いっぱなしにしない”(履行=信頼)
- 感謝や評価はチームの前ではなく、1対1で伝えると効果的



心を開かない女性部下ほど、信頼を得た瞬間の伸びがすごい。
彼女たちは“信用貯金”が貯まった瞬間に一気に動き出すタイプだよ。
プライドを尊重しつつ、感情に共感するコミュニケーションを
扱いにくい女性部下ほど、プライドと感情のバランスを大切にしている。
「強く見えるけど、本当は認めてほしい」そんな複雑な心理を抱えています。
彼女たちが最も嫌うのは、“感情を軽視されること”。
「そんなに気にするなよ」「論理的に考えよう」といった言葉は、上司に悪意がなくても“理解してもらえない”という印象を与えます。
結果、「この人には話してもムダ」と感じて心を閉ざしてしまうのです。
上司に求められるのは、共感→承認→方向付けの順番です。
いきなり正論で返すより、「そう感じるのも無理ないね」と一度受け止めることで、相手の防御が下がります。
接し方のポイント
- 意見が感情的でも、まずは「理解」から入る(否定→議論の流れを避ける)
- 「なぜ怒っているか」ではなく、「何を大切にしているのか」に注目する
- 議論よりも「共感→確認→合意」の3ステップで話す



“気の強い女性部下”ほど、実は一番チーム思い。
彼女たちは“感情を守る防衛線”を張ってるだけ。共感が突破口になるんだ。
「かわいい」「頑張り屋」など外見・感情で扱わない
上司の中には、無意識に女性部下を“感情的”や“かわいげ”の文脈で評価してしまう人もいます。
しかし、これは信頼構築において致命的です。
彼女たちは「実力で評価されたい」と強く願っています。
そのため、「かわいいね」「頑張り屋だね」といった“外見・性格ベース”の褒め言葉は、
一見ポジティブでも「軽視されている」「女性として見られている」と感じるリスクが高いのです。
また、努力や成果を“感情的な姿勢”としてしか捉えられない上司に対しては、
一気に信頼を失う傾向があります。
接し方のポイント
- 評価は「感情」ではなく「成果+プロセス+影響」で言語化する
- 褒めるときは「○○の提案で会議がスムーズになったね」のように具体性を持たせる
- “性別”ではなく“職能”で扱う姿勢を貫く
- 立場や肩書きに関係なく、意見を内容ベースで扱う文化を作る



“女性だから”という扱い方は、本人にとってもチームにとっても損。
対等に評価することが、一番のリスペクトだよ。
やす先輩の体験談|上司の意図に反発して“扱いにくい部下”だった頃
かつての僕は、典型的な「扱いにくい部下」でした。
上司の指示に納得できないと、つい反論してしまうタイプ。
当時の僕はそれを“正義”だと思っていましたが、今思えば、ただの未熟な反発心だったのかもしれません。
当時の状況:上司の指示が納得できず、たびたび衝突していた
入社して数年目、僕はSEO施策を担当していました。
ある日、上司から「まずは競合と同じ構成で記事を量産しよう」と指示を受けました。
でも僕は「そんな戦略では勝てない」と強く反発。
議論がヒートアップし、最終的には「もう少し素直になれ」と注意を受けたんです。
周囲からも「やす先輩は扱いにくい」と見られていました。
感じたこと:自分の正しさが理解されない悔しさと孤立感
あの頃の僕は、ただ「もっと良い結果を出したい」と思っていただけでした。
でも、意図が伝わらずに衝突が続くうち、
次第に「どうせ話しても分かってもらえない」と心を閉ざすようになりました。
正義感の裏にあったのは、“自分を認めてほしい”という不器用な承認欲求だったと気づいたのは、ずっと後のことです。
行動:上司の“意図”を理解しようと視点を変えた
ある時、別部署の先輩からこう言われました。
「やす、お前の意見は正しい。でも、上司は“意見”じゃなく“結果”を見てるんだ。」
その言葉にハッとしました。
それからは、まず上司の意図を理解し、“反論”ではなく“提案”に変える努力を始めました。
「この方法なら目的に近づけると思います」と伝えるようにしたら、驚くほど会話がスムーズになったんです。
結果:信頼を得て、意見を求められる立場に変化
やがて上司から「やすの視点は助かる」と言われるようになり、
プロジェクトの方向性を任されるまでに成長できました。
以前は“扱いにくい部下”だった僕が、
今では“議論できる右腕”として認められた瞬間でした。
学び:扱いにくさの裏には「責任感と信念」がある
この経験から痛感したのは、
「扱いにくい=反発的」ではなく、「もっと良くしたい人」ほど反発するということ。
彼らは仕事に本気だからこそ、納得できない指示には疑問を投げかける。
上司がその想いを理解し、方向づけてあげることで、
“厄介な部下”は“チームを変える推進力”に変わります。



僕自身、上司に「扱いにくい」と言われた経験があるからこそ分かります。
反発の裏には“想い”がある。
それを理解しようとした瞬間、部下も上司も一段成長できるんです。
優秀な部下が「腐る」「辞める」職場の共通点
どんな組織にも、「あの人が辞めてからチームが崩れた」という経験があるはずです。
その“あの人”こそが、優秀な部下が腐った結果、離れてしまった人です。
人が腐るのは、怠けたからでも、わがままだからでもありません。
多くの場合は、マネジメントの構造そのものがやる気を奪っているのです。
放置が最悪のマネジメント:やる気をなくす構造
優秀な部下ほど、自ら課題を見つけ、改善に動こうとします。
しかし、そこで上司が「任せたから自由にやって」で終わってしまうと、
それは信頼ではなく“放置”になります。
放置が続くと、次のような現象が起こります。
- 成果を出してもフィードバックがない
- 課題を共有しても、上司が動かない
- 改善提案が“理解されないまま”スルーされる
- 成果よりも「上司に気に入られる人」が評価される
結果、優秀な人ほど「努力しても報われない」と悟り、
徐々にエネルギーを失っていきます。
この状態こそ、いわゆる“人が腐る瞬間”です。



僕もかつて、上司に「任せた」と言われて放置された経験があります。
最初は自由だと思っていましたが、次第に「自分は期待されていない」と感じ始めました。
放置は、信頼よりも深く人を傷つけます。
「信頼」ではなく「放任」になっていないか
マネージャーがよく口にする「信頼して任せている」という言葉。
しかし、その実態が“放任”であるケースは少なくありません。
放任と信頼の違いは、「伴走があるかどうか」です。
| 比較軸 | 信頼 | 放任 |
|---|---|---|
| 目的共有 | 明確にすり合わせている | あいまいなまま任せる |
| フィードバック | 定期的に行う | 結果だけ見て判断 |
| 感情フォロー | 状況を聞き、支える | 「大丈夫だよね」で放置 |
| 成長支援 | 次のステップを一緒に考える | 「やってみて」で終わる |
信頼は「任せて支える」、
放任は「任せて忘れる」。
この違いを誤ると、優秀な部下ほど孤独になります。
特に、成長意欲の高い人は「正当に見てくれる上司」を求めています。
その期待が裏切られた瞬間に、心が折れ、離職へのカウントダウンが始まるのです。



「自由にやっていい」は万能ではありません。
優秀な部下は“自由”よりも“理解されること”を求めています。
任せた後のフォローこそ、真のマネジメントです。
超優秀な部下を伸ばす“1on1の質”とは
優秀な部下を腐らせず伸ばすために欠かせないのが、1on1の“質”です。
多くの上司がやりがちなのは、
「報告確認」や「愚痴の受け止め」で終わる1on1。
それではモチベーション維持にはつながりません。
本来、1on1の目的は“対話による自走支援”です。
優秀な部下ほど、次の3つを意識した1on1で大きく成長します。
- “何をやりたいか”より、“何を成し遂げたいか”を聞く
→ ビジョンを共有し、目標を“会社の方向性”と接続させる。 - 成果ではなく“思考プロセス”を評価する
→ 結果だけでなく、試行錯誤の価値を認める。 - 課題の“重さ”ではなく、“次の挑戦の質”を問う
→ 「次は何に挑戦したい?」と未来にベクトルを向ける。
こうした対話を積み重ねることで、
優秀な部下は「自分を理解してくれる上司」として信頼を深め、
結果的にチーム全体のモチベーションが上がるのです。



優秀な部下ほど、「放置される怖さ」を知っています。
1on1は“管理の時間”ではなく、“信頼を再確認する時間”。
この5分の積み重ねが、離職を防ぐ最強のマネジメントになります。
「言うこと聞かない」優秀な部下の育て方
どの職場にも、「能力は高いのに扱いづらい部下」がいます。
こちらの指示に従わず、独自の判断で動き、
ときには上司を論破するほど頭の回転が速い。
こうしたタイプは一見「反抗的」に見えますが、
実は“自分の考えを持つ優秀な人材”であることが多いのです。
問題は、その個性を“潰すか、活かすか”が上司次第だということ。
ここでは、彼らを伸ばすための3つのポイントを解説します。
指示ではなく「目的」を共有する
優秀な部下ほど、「なぜそれをやるのか」に敏感です。
目的が見えないまま「これをやって」と指示されると、
「非効率だ」「意味がない」と感じ、反発してしまうのです。
上司がすべきは、“行動の指示”ではなく“目的の共有”です。
たとえば、
「A案で進めて」ではなく、
「この案件ではスピードを最優先したい。そのためにA案が最短ルートだ」
と伝えるだけで、納得度と主体性がまるで変わります。
優秀な部下は「言われた通りに動く」ことよりも、
“自分の判断で成果を出す”ことに価値を感じるタイプ。
目的を共有すれば、彼らはむしろ“勝手に正解を出してくる”存在になります。



優秀な部下に「やれ」と命令しても、響きません。
彼らは命令ではなく“意図”に動かされます。
ゴールさえ一致すれば、あとは自走してくれるのが彼らの強みです。
成果で信頼を築く“逆マネジメント”
「言うことを聞かない部下」は、上司の言葉ではなく“結果”を見ています。
だからこそ、信頼関係を築くには“上司が先に成果で示す”必要があります。
彼らは上司の発言よりも、
「この人は結果を出せる」「言葉に一貫性がある」と感じた瞬間に、
初めて耳を傾けるようになります。
つまり、優秀な部下を動かすには、
“説得”より“納得”を生むマネジメントが必要なのです。
たとえば、
- 「私も前回この方法で成功した」など、経験を踏まえた助言をする
- 一方的に叱るよりも、具体的な数字やデータで話す
- 「君のやり方にも良さがある」と一度受け止めた上で提案する
このような姿勢が、「この人は理解者だ」と感じさせ、
部下の反発心を自然に溶かしていきます。



“上司だから言うことを聞け”という時代は終わりました。
優秀な部下は、上司のポジションではなく中身を見ています。
信頼は、地位ではなく“行動の一貫性”でしか得られません。
警戒すべきは「敵に回すと怖い部下」ではなく“放置上司”
「手のかかる部下ほど、成長する」と言われます。
しかし実際の職場では、「面倒だから放っておこう」となるケースが多い。
これこそが、優秀な部下が“腐る”最大の原因です。
上司が議論を避け、理解を放棄すると、
部下は「この人には話してもムダ」と感じ、心のドアを閉じてしまいます。
その結果、本音も熱量も消えていく。
「敵に回すと怖い部下」よりも恐ろしいのは、
議論から逃げる“放置上司”です。
優秀な部下の情熱を活かせるかどうかは、
上司が「ぶつかる覚悟」を持てるかにかかっています。



優秀な部下ほど、ぶつかることで成長します。
だからこそ上司も、「面倒くさい=チャンス」と考えるべき。
対話を避けた瞬間に、才能は組織の外へ流れていきます。
まとめ|優秀な部下を「扱いにくい」で終わらせない
優秀な部下ほど、上司の指示に“ただ従う”ことを良しとしません。
彼らの言動は「反発」ではなく「提案」であることが多いのです。
その背景には、組織や成果に対して強い責任感と信念があるから。
一見、扱いにくいように見えても、
実は「もっと良くしたい」「チームを強くしたい」という想いが根底にあります。
上司がそれを理解せずに「生意気」「協調性がない」と切り捨ててしまうと、
組織の未来を担う人材を自ら手放すことになるのです。



僕が出会ってきた“優秀すぎて扱いにくい部下”の多くは、
本気で仕事に向き合っている人たちでした。
彼らの熱量を抑えるのではなく、方向づけるのが上司の仕事です。
よくある質問
- 扱いにくい部下は本当に「優秀」なんですか?
-
はい、多くの場合そうです。
「扱いにくい」と感じる部下ほど、自分の考えを持ち、妥協しない強い信念を持っています。
彼らは上司に反発したいのではなく、「もっと良くできる」と思って動いているだけ。ただし、本人の伝え方が未熟だと“反抗的”に見えることもあります。
大事なのは「否定ではなく、意見の背景」を聞く姿勢です。 - 優秀なのに言うことを聞かない部下にはどう接すればいい?
-
「言うことを聞かない」は、信頼が薄いサインです。
優秀な部下ほど、「納得できる目的」がないと動きません。
ですから、命令ではなく“目的と意図の共有”が重要です。「何をしてほしいか」ではなく、「なぜそれをやるのか」を丁寧に説明しましょう。
彼らは論理で納得すれば、自ら動き出すタイプです。 - 放置したら本当に「腐る」んですか?
-
はい、腐ります。しかも静かに。
優秀な部下ほど、自分の存在意義を感じられないとモチベーションを失います。
「任せる」と「放置」は紙一重。 - 女性の扱いにくい部下には特別な接し方が必要?
-
「特別」ではなく、「丁寧な信頼構築」が必要です。
女性部下の場合、責任感が強く、簡単には心を開かないタイプも多いです。
そのため、論理よりも「感情への共感」がカギになります。 - 自分より優秀な部下に嫉妬してしまうときは?
-
それは自然な感情です。
ただし、嫉妬を放置するとチームの雰囲気が壊れます。
重要なのは、「彼(彼女)は自分を超えてくれる存在だ」と受け入れること。上司の役割は「部下より優秀でいること」ではなく、
「部下が力を発揮できる環境を整えること」です。
そう考えると、嫉妬は“育てるエネルギー”に変わります。
